アイヌとエゾオオカミの共生。阿寒ユーカラ「ロストカムイ」をリニューアル2020年4月1日から一般上演を開始!

「ロストカムイ」は開演以来2万人以上の動員を記録した「イコㇿ」を代表する演目。 テーマは「アイヌとエゾオオカミの共生」。 絶滅したエゾオオカミを最新のデジタル技術で再現し、 自然を尊び共存してきたアイヌの暮らしの中から生まれた歌や踊りとともに、 現代舞踊を取り入れたまったく新しい舞台として誕生した。

そして今回、 すでにご鑑賞いただいた方、 外国人観光客を含めたより多くの方にも楽しんでもらえるよう、 観るたびにアイヌ文化を深く感じられる舞台として再構築するため、 1年の公演を経て、 演目の磨き上げを実施する運びとなった。

本リニューアルではプレイヤーとして活躍する一方、 ディレクターとして「印象派」の舞台を手がける夏木マリが演出サポート、 ナレーションを担当。 コンテンポラリーダンスの振付は、 ダンサー・振付家の小㞍健太が担当。 ダンスシーンは床ヌブリさんの彫刻から着想を得た。 二人の男性ダンサーを起用し、 より力強く、 神秘的なパフォーマンスでステージを演出。 音楽は前作の楽曲制作を担当したKuniyuki Takahashiに加え、 今回新たに世界的なパーカッション奏者、 斉藤ノヴが参加。 それぞれの楽曲にパーカッションを追加するとともに、 新たな楽曲も制作。 重厚感のある音楽によって、 物語への没入感がより強化された。 このようなワールドクラスのクリエイターにより、 芸術性の高い作品にバージョンアップした「ロストカムイ」に是非ご期待を。

なお、 この取組みは国のアイヌ政策推進交付金を活用し、 阿寒アイヌ工芸協同組合、 一般社団法人阿寒アイヌコンサルン(理事長 廣野洋)、 釧路市が協力し進めたもの。

© 有限会社ルーフトップ