無罪の西山さん「まだ実感湧かない」 湖東病院・再審判決で会見

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無罪判決を受け会見する西山さん(左から2人目)ら=31日、大津市

  滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者の人工呼吸器を外して死亡させたとして殺人罪で懲役12年が確定、服役し裁判をやり直す再審の判決公判で無罪となった西山美香さん(40)と弁護団が31日、大津市の滋賀弁護士会館で会見した。西山さんは「今日、裁判所から無罪という判決をもらうことができ、とてもうれしく思う。今はまだ判決を聞いたばかりであまり実感は湧かない」と率直な感想を述べた。

 また西山さんは「これまで頑張れたのは両親のおかげ。両親は裁判所で号泣していた。今までは悔し涙ばかりだったが、今日はうれし涙だった」と話した。さらに今後について「普通の人生を送りたい」と語った。

 指の桜の柄のネイルについて、記者から理由を聞かれた西山さんは「桜が満開の中、無罪の判決をもらった。花びらが全国に散り、各地でえん罪に苦しむ人に希望を与えられるようにとの思いを込めた」とした。

 

 弁護団は「判決では自白調書の任意性および信用性をいずれも明確に否定した。本件の捜査手続きにおいて人権侵害があり、違法・不当な捜査が行われ、その結果、虚偽供述が誘発されたと認めたものであり、その判断を高く評価する」との声明を発表した。また、検察に対し「判決を真摯に受け止めるべき」とし控訴しないよう求めた。