正門、野球場残し新校舎 多良木高跡 町、中学移転で構想

多良木中移転整備の基本構想案で、多良木高のシンボルとして残すことが示された正門(手前)と野球場(奥)=多良木町

 昨春閉校した多良木高跡地への多良木中の移転整備に関する第5回建設計画検討委員会が23日夜、多良木町役場であり、町教育委員会が正門や野球場などを残して新校舎を建設する基本構想案を示した。

 同高跡地には、県教委が球磨支援学校を併設する基本構想案を示している。跡地内南側に低層の新校舎を建てる計画。

 町の基本構想案によると多良木中は北側の約4万6千平方メートルで、広さは支援学校の約2倍。新校舎は鉄筋コンクリート2階建て。延べ床面積は4100平方メートル程度としている。

 正門や野球場、プール、第2体育館は既存施設を活用。300メートルトラックは200メートルに縮小する。2021年度から整備を始め、23年度開校を目指す。

 同日の検討委では委員から「トラックのフィールド内はぜひ緑化してほしい」「更衣室は安全な配置を」などの要望が出た。

 検討委は今回で終了。町教委はこれまで委員から出た意見を集約し、4月中に基本構想を策定する。(坂本明彦)

熊本日日新聞 2020年3月25日掲載

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