【野球美】現役引退後に難関試験に合格した元プロ野球選手

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去年大活躍し日本中を大いに沸かせたラグビー。その日本代表・福岡堅樹選手は筑波大出身のインテリで、東京五輪の7人制ラグビーを最後に現役を退き医師を目指すそう。これを聞いてふと元プロ野球選手のセカンドキャリアで難関試験を合格した人物はいるのか? 気になり調べてみると医師や弁護士とまでは言いませんが難関試験、国家試験を合格している元選手がいました。今回はそんな選手たちを紹介します。

国家資格を取得した元プロ野球選手

よくテレビなどで取り上げられる元西武のG.G.佐藤氏。引退後は実父の会社に就職し測量士補、2級土木施工管理技士、そして難関国家資格のひとつ宅地建物取引士に合格したそうです。彼以外でも国家試験を突破したつわものが次の元選手たち……

元ソフトバンク投手 馬原孝浩氏……柔道整復師と鍼灸師

2007年には最多セーブ投手のタイトルを獲得するなどソフトバンクの守護神を務めた馬原氏。輝かしい成績を残す一方で現役の半分を右肩のケガや故障をかかえプレーしてきました。現役晩年から体のケアに関心を持つようになり15年の引退後にはスポーツ医療系の専門学校で学び柔道整復師と鍼灸師の資格を取得。昨オフには古巣の後輩・岩嵜翔投手やソフバンからロッテにFA移籍した福田秀平選手のトレーナーを務めました。

元阪神投手 奥村武博氏……公認会計士

97年、ドラ6で入団。3年在籍するも一軍登板機会がないまま戦力外通告を受け引退、打撃投手に。現役復帰を模索しますが見切りをつけ、バー経営、ホテルでのアルバイトを経験する中、自分が世間知らずだと実感したそう。そこで高校時代に取得した簿記の資格や知識を活かせる公認会計士を目指すことに。そして13年、晴れて合格。勉強期間は実に9年を費やしたそうです。現在は税理士事務所でスーパーバイザーを務めています。

元ヤクルト投手 南秀憲氏……司法書士

78年、大坂府立市岡高校からドラ2でヤクルトに入団した南氏。実働3年、通算11試合と登板機会に恵まれず引退。運送業や不動産関係の仕事をする中、40歳で一念発起、司法書士を目指すことに。

もともと頭が良かったという南氏、3年のチャレンジで合格したそうです。

元近鉄投手 桧山泰浩氏……司法書士

同期は清原・桑田のKKコンビ。85年のドラフト1位で近鉄に投手として入団しますが一軍機会のないまま退団。韓国プロ野球に活路を見出すものの肘の故障でこちらも退団。日本プロ野球時代から飲み歩き散在していたため蓄えがなくすぐに働き始めたそう。そうした中、食べていける資格“士業”を模索。弁護士、税理士など調べていくうち、高卒の自身でも取得できる司法書士を目指すことに。そして2度目の挑戦で合格したそうです。

公務員に転身する元プロ野球選手

元日ハム 大嶋匠氏……市職員

早稲田大学ソフトボール部から11年のドラフト7位指名を受けて話題となった大嶋氏。同期は日ハムの主軸・近藤健介選手。一軍で試合に出場することもありましたが結果を残せず18年に引退。もともとなりたかったという高崎市の職員採用試験を受験し合格。この春から正規職員に。

警察官にジョブチェンジ

高校時代、あの田中将大投手からホームランを打ったこともある加登脇卓真氏。05年、投手として巨人に入団。しかし一軍での登板がないまま3年後に戦力外に。その後、独立リーグなどでプレーしますが子供が誕生したことを機に野球を諦め、野球選手になる前に憧れていた警察官になることを決意。10ヶ月の猛勉強の末、12年に採用試験に合格。交番勤務を経て警視庁第4機動隊に所属しているそうです。

07年の高校生ドラフト3巡目で投手として横浜に入団した大田阿斗里氏。13年には38試合に登板するなどセットアッパーとして活躍。16年に戦力外通告を受けるとその後、警視庁の採用試験を受験し合格。第二の夢をかなえたそうです。

海外に目を向けるとかつてメジャーリーガーで広島や南海でも活躍したゲイル・ホプキンス氏は引退後、医大に入り直して整形外科医になりました。日本人選手で医師になった元選手はいなさそうですが、目指しているのが独立リーグ経て17年に横浜に入団した寺田光輝元投手。故障などもあり2年後に引退しますが、医師を志し勉強中とのこと。というのも寺田氏は医師家系で筑波大卒のインテリ。奇しくも冒頭で紹介した福岡選手とは大学で同期なんだとか。元アスリート医師の誕生に期待がかかります。