ベッド数は1000…世界最大の病院船「コンフォート」NYに到着

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写真:ロイター/アフロ

3月30日、アメリカ海軍が所有する世界最大の病院船「コンフォート」がニューヨークに到着した。姉妹船の「マーシー」も、27日にはロサンゼルスに到着している。新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな負荷がかかっている市内の病院を支援するのが狙いだ。

ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏は、自身のツイッターで「私たちはできる限りの人たちを救うため、あらゆる方法で戦います。コンフォートに感謝します。NYへようこそ」と歓迎の意を表した。

ニューヨークは30日時点で、新型コロナウイルスの感染者数が6万6497人、死者が1218人と逼迫した状況だ。今後、新型コロナウイルス感染者以外の患者を受け入れていくという。

コンフォートは、世界最大の病院船として知られる。船体は白く塗られ、病院船であることを示すため、赤い十字が数カ所に入れられている。

これまで、9.11テロ攻撃(2001年)ではニューヨークに、ハリケーン「カトリーナ」の襲来(2005年)ではニューオーリンズに、ハイチ地震(2010年)ではハイチに派遣されてきた。海外での軍事行動や人道危機にも使われるが、感染症の対応をするのは初めてだ。

もともと巨大な石油タンカーだったが、1987年に米海軍が購入し、現在の形に改造された。船の幅は約30mで、長さは約270m。高さは、ビルでいえば10階建て程度に相当する。

3月30日の『ニューヨークタイムズ』によれば、12の手術室、1000のベッド、レントゲン・CTスキャナー、研究施設、薬局を備えている。今回は、2週間前から隔離されてきた約1200人の医療関係者が配置された。

日本でも、「ダイヤモンド・プリンセス」号の感染を受けて、病院船を導入する動きが始まっている。2月25日、防衛大臣は、病院船の検討を始めたことを明らかにした。現在、「いずも」「ひゅうが」などの護衛艦には手術室が併設されているが、日本でも病院船が見られるようになるのだろうか。