ガレッジセール・ゴリ~映画をつくり続ける理由

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、お笑い芸人ガレッジセールのゴリが出演。映画をつくることの喜びについて語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストはお笑い芸人、ガレッジセールのゴリさんです。俳優、映画監督といろいろな分野で活躍なさっていますが、2009年の『南の島のフリムン』で監督デビューなさいました。

ゴリ)「フリムン」は沖縄の方言で、「馬鹿者」みたいな感じです。「南の島のおバカたち」というところです。

黒木)去年(2019年)、監督をなさった『洗骨』が、モスクワ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティションに出品されました。映画監督としてもご活躍なさっていますが、若いときは根拠のない自信があったとのことでした。パイロットになろうと思えば、パイロットになれるのだと。その自信はどこから来るのですか?

ゴリ)いまは48歳になるので、自分の限界がわかって来ましたが、20代のころは「本当にこれになりたいと思って、努力さえすればなれる」と思ってしまったのです。怖いですよね。

黒木)普通、「なれないからどうしよう」と悩むのですが。

ゴリ)小さいころは体が弱くて、よく病院に行ったのですが、お医者さんが「もう大丈夫だからね」と目の前に現れた途端に、まだ薬も投与されていないのに楽になるのですよ。そのとき、お医者さんはすごいなと思いました。「お医者さんっていいな」と思って医学部を目指したこともあるし、『金八先生』を観ると「先生っていいな」となって先生を目指したり、『トップガン』のトム・クルーズを観たら、「俺は絶対に戦闘機のパイロットになる」と、航空大学を調べたりしました。移り気が激しいのですね。

黒木)最終的にはエンターテインメントの世界にいらっしゃいますが、ぶれない情熱があるのですか?

ゴリ)やはり楽しいですよね。もちろん楽しいだけではありませんが、自分たちが頑張って演じたもの、つくったものを「よかったよ」「楽しかった。ありがとう」と不特定多数の人に言われることは、とても幸せなことではないですか。知らない方に「つらいことがあったけれど、ちょっと気持ちが楽になったよ」などと言われると、人のお役に立てているのだとうれしく感じますよね。

黒木)不特定多数の方に喜んでいただけるだけではなく、ご自分も楽しめますよね。

ゴリ)もちろん。自分自身もこの14年間、短編映画をずっと撮り続けています。映画はこれまでに13本撮っています。その映画づくりに関しても、役者さんはクランクアップしたら「お疲れさまでした」ではないですか。でも裏方さんは脚本づくりから始まり、ロケを決めて見に行って、ロケハンをやって、衣装さんやメイクさんとたくさん話して、そこからようやく役者と会って打ち合わせをして、やっとクランクインです。クランクアップしたら、またそこから編集だ何だと、関わる日数が長いではないですか。長い分、でき上がったときの作品の愛しさが、自分が演者として出たときよりもはるかに愛しい。1人でも多くの方に、この映画を観ていただきたいと思いますよね。そんな自分のなかでの喜びは毎回感じていますね。

ニッポン放送「あさナビ」

ガレッジセール・ゴリ/お笑い芸人・俳優・映画監督

■1972年5月22日生まれ。沖縄県那覇市出身。本名は照屋年之。
■沖縄県立首里高等学校卒業。日本大学芸術学部映画学科中退。
■1995年、中学時代の同級生・川田広樹とガレッジセールを結成。吉本興業に所属し、渋谷公園通り劇場などで活躍後、テレビを中心に活躍。『笑っていいとも!』『ワンナイR&R』など数々のバラエティ番組に出演。
■俳優としてもドラマ・映画で活躍し、NHK朝ドラ『ちゅらさん』や映画『忍者ハットリくん THE MOVIE』など数々の作品に出演。
■映画監督としても活動し、2009年には『南の島のフリムン』で監督デビュー。2019年には本名の照屋年之名義で監督を務めた『洗骨』が公開。モスクワ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門にも出品された。
■2014年には自らがプロデュースする「おきなわ新喜劇」を旗揚げ。沖縄の劇場をベースに全国ツアーを実施するなど人気を博している。