松大航也&勇翔&桃月なしこが語る!牙狼15周年に放つ全く新しいストーリー「GARO -VERSUS ROAD-」の舞台裏

松大航也&勇翔&桃月なしこが語る!牙狼15周年に放つ全く新しいストーリー「GARO -VERSUS ROAD-」の舞台裏

4月からTOKYO MX、BS日テレ、CSファミリー劇場で放送、バンダイチャンネルほかで配信される特撮ドラマ「GARO -VERSUS ROAD-」。「牙狼<GARO>」15周年を記念して制作された本作は、これまでのシリーズからは世界観を一新。VRをモチーフに新たなストーリーが躍動する。本作で主演の久遠世那を演じる松大航也、天羽涼介役の勇翔、VRゲームの案内人・朱伽役の桃月なしこに、作品への思いや撮影の舞台裏などを聞いた。

──まずは、今作への出演が決まった時の状況とお気持ちからお聞かせください。

松大「僕は山手線に乗っていた時に電話がかかってきて。駅のホームに降りて電話で聞きました。だけど、その時は全く実感が湧かず、ホームであ然となってしまいました。実感が出てきたのは、アクション練習が始まって台本をいただいた頃。自分の部屋に帰った時に、1人で“主演なんだ”って思いにふけりました。スタッフ・キャストの皆さんと積み上げてきたものが確かにありますので、収録が進むにつれて実感とともに使命感も出てきました。一度、(星合翔季役の)清水尚弥さんから『多くのキャストがいるけれど、主演って言われるのは1人なんだから』と声をかけてくださったことがあって。それまでは自分の経験不足を埋めるためにお芝居のことばかり考えてしまっていたのですが、牙狼として、主演として視野を広げることができたと思っています」

勇翔「僕はBOYS AND MENのイベント出演をしている時の控室で聞きました。ほかのメンバーからも『おめでとう!』って言ってもらえてうれしかったですね。僕は初代の『牙狼』からずっと見てきたファンの1人。自分では誰よりも気持ちが入っていると思っているんです。実は以前、雨宮慶太監督と対談させていただく機会があって、その時に雨宮監督の『牙狼』への思いを聞いていたんです。これまで“『牙狼』が好きで、いつか出演したい”とよく周囲の人にも話していたんですが、好きと言い続けることって大事だなって、あらためて思いましたね。それと、今作では雨宮監督は直接関わっておられないのですが、これはもう雨宮監督から“次代の新しい『牙狼』を、『牙狼』のことを好きな人に託したいんだ”っていうメッセージなのかなって勝手に思っています」

桃月「お話を聞いた時は、初めての連続ドラマへの出演作品が『牙狼』ということで、うれしかったですね。その一方で、『牙狼』は長年愛されてきた作品。“私で大丈夫かな?”っていうプレッシャーも大きかったですが、収録現場では思い切り頑張りました」

──収録現場の雰囲気はいかがでしたか?

勇翔「みんなでよくご飯を食べたりしましたよね」

松大「僕、皆さんに遠慮なく話しかけちゃうんですよ。だから仲良くやっていました…って、僕が勝手に思ってるだけかもしれないんですが…」

桃月「(笑)。そんなことないですよ。ホントに気さくな雰囲気でした。今作では、皆さんと“はじめまして”でしたし、収録現場には女性が少なかったのので、最初はすっごく緊張していたんですが、お話を始めたら一気に打ち解けることができました」

松大「僕は、元々女性とコミュニケーションを取るのが得意ではないので(笑)、どう接したらいいだろうって思っていたんです。でも、好きなアニメの話題になった時に…」

桃月「オタク気質なところが似ていたんですよね(笑)。」

松大「似てましたね(笑)」

勇翔「僕も現場にいる数少ない女性ということで最初はなかなか話しかけづらかったんですが、撮影の合間に話しかけてみたら、アイドルのライブの話題で盛り上がったんだよね?」

桃月「そうなんです。“私、女性アイドルが好きで”っていうお話をしただけなのに、私の好きなアイドルグループの名前をいきなり出して…」

勇翔「そうそう。BOYS AND MENとして一緒にライブをした方の名前が思い浮かんだんですよ(笑)。」

桃月「もうすごくお話に食いついてしまって(笑)。そこから一気に心を開くことができました」

──3人に運命的な共通項があったんですね!

3人「(笑)」

──牙狼として出演する松大さん、勇翔さん、それぞれの印象は?

松大「最初は勇翔さんがどういう人かさっぱり分からなくて。それで、話してみないと分からないと思って、とりあえず踏み込んでみたんです(笑)。そうしたら、つかみどころのない、すてきで不思議な方で…」

勇翔「つかみどころのない、すてきで不思議な?(笑)」

松大「そうです。気付いたら勝手に引き込まれてしまって、懐いてしまいました(笑)」

勇翔「懐いてくれているの?(笑)。僕は今回の撮影現場では年上なんですよ。これまでの現場では僕が年下ってことばかりだったので、年上になった時に後輩たちとの接し方が分からなくて(苦笑)。なので最初はちょっと距離を取っていたかもしれないんですが、撮影が進んでいく中でみんなキャラも分かってきて、今では気楽に話せる仲間になれたなって思っているんです。(松大は)顔合わせとか、撮影前の稽古の段階では、すごい元気でやる気にみなぎっている人という印象でした。でも撮影が進むにつれて、すごく人懐っこくて(笑)。スタッフさんにもどんどん話しかけていたよね?」

松大「僕、コミュニケーションは得意ではないんですが、自分から挑んでいくタイプなんです」

勇翔「カメラが回っていないところでもテンションを高く維持してるのをいつも見ていました」

桃月「確かに、お二人とも声もかけてくださるし、お昼にはこの3人で食事することもありましたね」

──それではあらためて、それぞれが演じる役どころを教えてください。

桃月「私が演じる朱伽はVRゲームを進行する案内人。感情を表に出さない役です。ただ案内人というスタンスでバトルを身近に見ていく中で、その無感情にも徐々に変化が出てきます。お芝居では、威圧感や力強さが求められたのですが、そうした低くて思いお芝居は初めてのことだったので、これまでの自分とは全く違う一面をお見せすることができたんじゃないかなと思っています」

勇翔「天羽涼介はけんか大好き人間。彼は自分からけんかを仕掛けたり、自ら戦いを挑んだりする熱血漢なところもあるんです。現実世界ではストレスを発散しきれていないところもあって、戦いの中で素の自分や本音を表現しているような人ですね。だから今回、僕はつねにアクションをやっています。僕自身、自分が好きなことを始めた時には没頭しちゃうところがあるので、そうした点は彼と近いかもしれないですね。それと、涼介の服装がほぼ僕の私服。衣装を着て役柄のスイッチが入る感じがしないんですよ。僕と彼とはセンスが近いような感覚もあります」

松大「空遠世那は何不自由なく暮らしてきた、いたって普通の青年。そんな彼が理不尽な状況にぶち当たっていく中で立ち上がっていくんです。そして、彼は周囲の人を決して捨てない。内心では相手のことを“嫌い”と思っていても、諦めないで好きになろうという努力をするように、嫌いなままで絶対に放っておかない人物なんです。その部分は自分と重なる部分かなって思います。人に対して“嫌いだ”で終わらせたくない部分って僕にもあるので」

──松大さんは今回主役を演じてみていかがですか?

松大「本当に誇りに思っています。僕自身、スタッフ・キャストの皆さんに対して、自分からできることって何かを常々考えているんですが、それ以上に皆さんからすてきな反応が戻ってくる現場で…。僕自身、ぐいぐいと引っ張っていただきました」

──では、最後に作品の見どころをお願いします!

桃月「アクションシーンが本当に格好いいんです! 『牙狼』ファンの皆さまにも、初めてご覧になる方々にも楽しんでいただける作品になっていると思うので、いろんな方に見ていただきたいです。私自身、バトルアクションを演じていないのですが…あっ! 一度ワイヤーは使いました!(笑)。これまでの自分とは全く違った部分がお店できると思うので、そこも注目していただけたらうれしいです」

勇翔「15周年ということで、今までとは全く違った世界観、『牙狼』の新ストーリーの始まりだと思っています。この新たな『牙狼』の誕生を期待していただきたいです」

松大「今までの『牙狼』ってとても強い魔戒騎士がいて、孤高の存在として戦って来たと思うんです。でも今回はみんながみんな“普通の人”なんです。その普通の人たちが、深い背景を背負って、理不尽に立ち向かっていく。その姿が今作の魅力だと感じています。これまでの『牙狼』とは違った魅力を感じていただけると思いますので、ぜひ楽しんでいただければと思います!」

──「牙狼」15周年に新たなストーリーが紡がれることを楽しみにしています。ありがとうございました。

【プロフィール】


松大航也(まつだい こうや)
1999年9月4日生まれ。三重県出身。2017年に俳優デビュー。BS時代劇「螢草(ほたるぐさ)」(NHK)、「花にけだもの~Second Season~」(フジテレビ)、「遺留捜査 新作スペシャル1」(テレビ朝日系)などのドラマや映画「見えない目撃者」、舞台、CMなどに出演。「GARO -VERSUS ROAD-」が初主演となる。

勇翔(ゆうひ)
1993年2月5日生まれ。長野県出身。BOYS AND MENのメンバーとして、東海エリアを中心にステージやテレビなどで多彩に活躍。また、俳優として数々の映画やドラマ、舞台にも出演。「マジで航海してます。」(TBSほか)、「ミナミの帝王ZERO」(関西テレビ)、映画「パンとバスと2度目のハツコイ」「棘の中にある奇跡~笠間家の栗の木下家~」などにも出演。

桃月なしこ(ももつき なしこ)
1995年11月8日生まれ。愛知県出身。准看護師として働くかたわら、コスプレーヤー、モデルとして活躍。2019年からは女優としてドラマにも出演。また、平田オリザ脚本・本広克行演出の舞台PARCO produce公演「転校生」にも出演を果たした。「GARO -VERSUS ROAD-」が初レギュラー出演となる。

【番組情報】


「GARO -VERSUS ROAD-」
TOKYO MX 4月2日スタート 木曜 午後10:00~11:00
BS日テレ 4月2日スタート 木曜 深夜1:00~2:00
ファミリー劇場 4月5日スタート 日曜 深夜0:00~1:00
※バンダイチャンネル、Huluほか4月3日(金曜午後0:00)に配信スタート

取材・文/山本ヒロユキ 撮影/中越春樹
衣装協力/デニムシャツ¥33,000・Name.(03-6416-4860)、パンツ¥28,000・ [Milok](03-6455-1440)、その他スタイリスト私物

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