令和2年度市政執行方針(4)

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防災につきましては、本市は自然災害が極めて少ない、恵まれた安全な地域ではありますが、万が一の自然災害の発生に備え、食料品や飲料水、生活必需品など、防災物品の計画的な備蓄に万全を期してまいります。
また、災害に負けない社会基盤を整備することは、市民の安全安心な暮らしを守る上で極めて重要であります。本市におきましては、市役所本庁舎や市民会館など、市民生活に深く関わる公共施設の老朽化が課題となっており、計画的・効率的な施設整備の在り方について検討を進めてまいります。
更に、防災・減災施策の推進に向けて、昨年策定いたしました紋別市強靭化計画につきましては、国の方針や道の計画改訂の状況を踏まえながら、引き続き、不断の見直しに努めてまいります。
そのほか、全消防隊員の防火衣の更新、消防団員の装備品の充実を図るなど、災害現場で活動する消防職員等の安全性の確保に計画的に取り組んでまいります。
環境・衛生につきましては、容器包装リサイクル法の改正に伴う資源ごみの引取基準の厳格化に伴い、リサイクルセンターの処理能力の向上や適切な処理体制の確立など、資源ごみの品質改善を図ることが課題となっております。
このため、西紋5市町村による広域連携事業として、今後5か年程度をかけて施設整備に取り組むこととし、本年度においては、整備の在り方や方向性を明らかにするため、基本構想を策定してまいります。
また、水産加工における残さの処理過程から発生する臭気について、市民からの改善要望が高まっていることから、臭気対策に詳しい専門家を招聘し、水産加工業者や関係団体とともに、具体的な対策について協議・検討してまいります。
更に、「合葬式共同墓」につきましては、市民からの要望や市議会における議論の経過等を踏まえるとともに、収蔵数や老朽化など課題がある無縁納骨堂の今後の在り方を含め、仏教会をはじめとする関係機関との協議を行う中で、今後の方向性を決定してまいります。

公園・緑地につきましては、オホーツク庭園内の電気設備の更新やスポーツセンター周辺の照明灯のLED化に取り組むなど、公園施設長寿命化計画に基づき、公園設備の長寿命化や適切な維持管理に努めるほか、紋別墓園につきましては、昨年に引き続き、給水設備を増設するなど、利用者の利便性の向上に取り組んでまいります。

交通対策につきましては、市内バス路線の利用が好調であり、南北循環線を中心に、高齢者や通学生、外国人技能実習生など、市民の日常生活を支える大切な移動手段として定着しております。
更なる利用拡大に向けて、冬期間や雨天時においても快適にバスを利用することができるよう、特に乗降客の多い大型商業施設や高等養護学校に隣接する停留所などに、新たに待合施設を整備するなど、バス利用環境の改善に努めてまいります。なお、施設の整備に当たりましては、ベンチなどの内装材に森林認証材を活用するとともに、その製作は高等養護学校の生徒に依頼するなど、地域との一体感を感じられるバス待合所としてまいります。

■第三
第三に、「子どもたちの成長を支え、未来を創造する人材を育む」という視点であります。

子どもたちが、将来への夢や目標を持ち、努力を積み重ね、健全に成長していくためには、家庭、地域、学校が連携・協力し、子どもたちへ望ましい教育環境を整えることが必要であり、このことは、私たち大人の大きな責任であります。
特に、地方と都市部において教育環境に格差があってはならないと強く感じており、これまでも、学習サポーターの配置や学紋塾の開設、学校図書館の充実など、子どもたちが自ら意欲的に学ぶ環境づくりをはじめ、市内小中学校における校務支援システムの導入や校務用ノートパソコンの一斉更新、部活動指導員やスクールサポートスタッフの配置など、教員の事務負担を軽減し、本来担うべき業務に専念できる環境の整備、更には、指導主事を配置し、教育委員会の組織力の充実と学校との連携強化を図るなど、総合的に施策を展開してまいりました。
子どもたちが、良質な環境のもとで、自ら学び、鍛え、その個性と能力を伸ばし、逞しく成長していくことができるよう、全小中学校に設置いたしますコミュニティ・スクールなどを通じて、家庭・地域・学校からの声に十分に耳を傾け、幅広い視点と多様な手法を用いながら、全国平均を上回る学力・体力を身に付けることのできる教育環境の整備を目指してまいります。
義務教育につきましては、子どもたちの学力を確実に向上させていくためには、教育委員会と各学校との緊密な連携のもと、教育現場が抱える様々な課題を共有し、効果的な改善策を組織的かつ計画的に講じていくことが重要であります。そのため、先般、紋別市教育課程検討プロジェクトチームがまとめた「紋別市教育課程編成の手引き」を踏まえながら、総合教育会議を活用し、市と学校間の連携強化や情報共有の促進を図るとともに、教員の指導力向上に向けた研修体制の充実などに努めてまいります。
また、高い専門性や指導力が求められる外国語授業に対応するため、外国語指導助手を1名増員するほか、全小中学校にICTを活用した「遠隔システム」を導入するなど、国の進めるGIGAスクール構想への今後の対応も念頭に置きながら、質の高い授業を行うことのできる学習環境を整備してまいります。
一方、不登校やいじめ、児童虐待などの課題に適切に対応するため、教育と福祉の両面から、児童・生徒や保護者、教員の抱える様々な課題への働きかけや支援を行うスクールソーシャルワーカーを新たに配置するほか、スクールカウンセラーの定期的な相談体制を小学校まで広げるなど、教育相談体制の充実に努めてまいります。
このほか、老朽化が著しい机や椅子をはじめ、金管バンドや吹奏楽部の楽器更新など、施設や設備の改善に取り組むほか、保護者の方々か強い要望のありました部活動遠征費に対する支援につきましては、保護者負担の軽減により、遠征機会の確保が図られるよう、補助制度を拡充してまいります。

特別支援教育につきましては、昨年9月、西紋こども発達支援センター「すてっぷ」を開設し、施設環境を大幅に改善したところであり、今後は、新たな施設機能を活かし、支援内容の質的向上を図ることが重要となります。
引き続き、大学や専門機関から療育アドバイザーを継続的に招聘し、センター職員の知識や技能の向上を図るとともに、作業療法士等の専門職の配置に努めるほか、市内小中学校や特別支援学校、保育所・認定こども園、保健センターなど関係機関との連携や情報共有を強め、西紋地域の療育支援体制の更なる充実に向けて積極的に取り組んでまいります。