岐阜県初の「新型コロナウイルス」関連破たん(株)奥飛騨薬師のゆ本陣、同市内にコロナウイルス感染者の宿泊判明で予約のキャンセルが激増

 (株)奥飛騨薬師のゆ本陣(TSR企業コード:016408861、法人番号:1200001032426、高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根208-48、設立2015(平成27)年12月、資本金500万円、石田将之社長)は3月30日までに事業を停止し、破産申請を大場寿人弁護士(三宅坂総合法律事務所、千代田区内幸町2-1-4、電話03-3500-2740)に一任した。
 負債総額は約2億1000万円。

 温泉旅館「奥飛騨薬師のゆ本陣」を経営していた。訪日外国人客の増加もあり近年の業績は伸長傾向にあったが、2020年2月に新型コロナウイルス感染者が高山市内に宿泊していたことが判明すると、宿泊予約のキャンセルが激増。3月30日から旅館を一時休館して夏場の再開を模索していたが、感染終息の見通しが立たないことから、今回の措置となった。

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