黒酢、春の仕込み作業始まる

鹿児島、一面が「つぼ畑」に

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黒酢造りの老舗「坂元醸造」で始まった春の仕込み作業=1日、鹿児島県霧島市

 鹿児島県霧島市福山町にある黒酢造りの老舗「坂元醸造」で1日、春の仕込み作業が始まった。つぼに原料を入れて発酵、熟成させる江戸時代から続く伝統製法が特徴で、鹿児島湾を見下ろす高台には一面に黒い「つぼ畑」が広がった。

 54リットル入る高さ約60センチの信楽焼のつぼに職人が黄色の米麹と蒸し米を入れ、地下水で7割ほど満たした後、再び米麹を振り入れた。この日は雨上がりで、湿気を含んだ空気にはほのかに甘酸っぱい香りが漂った。

 同社によると、つぼは計約5万2千本で、黒酢造りの盛んな同市福山町にあるつぼの約7割を占める。約1年半で琥珀色の黒酢が完成する。