アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、#ゲーリーつり部のそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラスの読者にも公開しちゃいます!! 今回ご登場いただくのは近年一気に存在感を増してきた・江尻悠真さん。霞ヶ浦水系をホームとする若手筆頭が、いままさに旬な釣りのキモを公開してくれました!!
[ アルバム : 【シラウオパターン画像のまとめ】 はこちら ]
【Profile】
江尻悠真(えじり・ゆうま)
1996年生まれ。トーナメントを中心に活動する次世代注目株のひとりであり、2019年の全日本バスプロ選手権(東日本)では見事優勝。霞ヶ浦水系をホームグラウンドとし、積極的に現場へ足を運び経験値を積み上げている期待のアングラーだ。
旬を迎えたストロングパターン!!
みなさん、はじめまして! #ゲーリーつり部の江尻悠真です!
今回、僕がご紹介するのは、霞ヶ浦、北浦水系でいまや春の風物詩ともいえる“シラウオパターン”についてです。
そもそもシラウオパターンとはどんなものかと言いますと、その名のとおりシラウオが産卵のためシャローに上がり、そのタイミングとシャローでフィーディングするバスがリンクすることによって成立するパターンです。
例年3月頭頃からゴールデンウイーク過ぎまで有効であり、水面に目視できるシラウオが多ければ多いほど期待値は高まります。
じゃあ、シラウオはどこにいるのかと言いますと、遊泳能力が低い生き物なので、風が当たっている側の岸で、風裏となる場所(波風を遮蔽するドックの裏側で泡などがたまっているような場所)や風がダイレクトに当たり過ぎていない護岸際で多く見かけます。
とはいえ、風がキーとなるワカサギパターンとは異なり、たとえ無風状態でもシラウオが確認できさえすればパターンとして成立する可能性が高いのがこの釣りのイイところ。
シラウオは日差しが強まると深場に落ちてしまうので、くもりや雨なら日中もアリですが、晴れ予報なら朝夕のマズメ時に狙うのがオススメです。
ローテーションの基本【ワーム篇】
このシラウオパターンで僕が多用するのは4inカットテールワームと2.5inレッグワームのジグヘッドリグです。
どちらかと言えば軽めなセッティングですが、ゲーリーワームならではの高比重マテリアルにより、このヘッドウェイトであってもしっかり飛距離を稼げるし、レンジキープもしやすいですよ。
これら2つを、アクションの違いとレンジで使い分けています。
シルエットがよりシラウオに近い4inカットテールワームは、ラインスラックをあまり出さず、細かくシェイクしながら表層付近でスイミング。
浅いレンジで反応がなければ、2.5inレッグワームにチェンジ。こちらは中層でのミドストや、シラウオがボトム付近に落ちてしまった際にあえて大振りなシェイクでアクションを与えレッグワームの特徴であるテールの波動でアピールさせて誘います。
なお、リグを仕立てる際にひとつ注意点があって、それはまっすぐきれいにフックをセットすること! 曲がって刺してしまうとワーム自体がコンパクトなこともあり(特にレッグワーム)、リグが回転して思いどおりのアクションが出せなかったり、ラインがヨレるなどトラブルに繋がってしまうのでご注意くださいね。
ローテーションの基本【カラー篇】
マッチ・ザ・ベイトの観点から、この釣りではワームのカラーも非常に重要で、僕自身は既存のラインナップにある#187(クリアー/ブラックフレーク)と今期追加された#410(シラウオ)の2色をメインにローテーションしています。
晴天であったり、普段より水が澄んでいると感じたら#187、朝夕のマズメや曇天など光量が少ない時や濁り気味なら#410を。
そもそもマッディな霞水系ではどちらも目立たないのでは、と感じるかもしれませんが、実際にリグをスイミングさせていると、ルアーの周りをシラウオたちがじゃれつくように泳ぐ光景を目の当たりにできるはずであり、アピール不足は心配いりません。
基本的にはオープンウォーターの釣りになるのですが、日差しが強い時はカバー周りも狙う価値アリ! ルアーを目視できる水深でスイミングさせるとバイトシーンが見られるエキサイティングなゲームが楽しめますのでぜひトライしてみてください!