<レスリング>今週中に電話会議で新日程決定へ…UWWネナド・ラロビッチ会長

 世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長は、東京オリンピックの1年の延期決定を受け、世界の加盟国に書簡(メール)を送り、今週中に電話会議を開催して2020年の大会日程を話し合い、決定することを表明した。

 「特に残りのオリンピック予選、および世界選手権」と記載されており、中断している予選4大会(欧州、アジア、アフリカ&オセアニア、世界最終)と、来年の世界選手権についてが早急に話し合われそう。

 来年は、オリンピック新日程の約2ヶ月後の10月2~10日にノルウェー・オスロで世界選手権が予定されている。また、オリンピック期間中には世界カデット選手権とU15パンアメリカン選手権の日程が入っている。

 ラロビッチ会長の書簡は下記の通り。


親愛なる会長殿、アスリート諸君、同僚の皆様へ

UWW会長 ネナド・ラロビッチ

 この書簡を通して、皆様がご自宅でご家族の皆様と共に健康で、そして安全でおられることをお祈り申し上げます。私たちはまた、この状況に関する書簡を機に、貴連盟内でアスリート、コーチ、レフェリー、スタッフのいずれかを問わず、感染症が発生した場合は常に情報を提供していただくよう、お願いいたします。

 すでにご存知かもしれませんが、国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック組織委員会は、オリンピックの新しい日程を2021年7月23日から8月8日までと発表しました。また、すでに割り当て済みの東京オリンピック大会の出場枠は、変更がないであろうことを確認したかもしれません。

 これらの新しい要素を念頭において、UWW執行委員会は今週、電話会議を行い、国際大会の日程、特に残りのオリンピック予選大会、シニアの世界選手権の期日に関する決定を行います。

 これらの決定を行う際には、すべての大陸におけるパンデミック(世界的大流行)の広がりを考慮に入れます。異常事態とそれに関連する不確実性(変わりやすさ)を考え合わせると、いかなる決定も暫定的なものとみなさなければなりません。定期的に連絡いたします。

© 公益財団法人日本レスリング協会