F1ファクトリー閉鎖期間が延長か「全チームに公平な措置をとる必要がある」とレッドブル代表

 F1チームは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月から4月にそれぞれ3週間のファクトリー閉鎖を行っているが、この期間が延長される可能性が高いと、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーが語った。

 流行拡大を食い止めるため、多数の国で外出制限が行われているなか、F1は通常夏に行われるファクトリー閉鎖を早め、期間も例年の2週間のところを3週間に延長した。各チームはそれぞれ都合のよい時期を選んで操業停止を行っている。

 現時点で最初の8戦の中止あるいは延期が決定しており、スケジュール変更がなされていない最初のレースは6月14日のカナダGPであるが、2020年シーズンスタートはさらに遅れるとの見方が大勢を占めている。

 そんななか、ホーナー代表は、ファクトリー閉鎖期間を延長する方向で話し合いがなされる見通しであると語った。レッドブルは4月半ば過ぎまでファクトリーをシャットダウンする予定だが、期間はさらに長期にわたることになると、ホーナーは考えている。

「このファクトリー操業停止期間に毎週協議を行っていく。停止期間は延長されるものと確信している」とホーナーはBBCに対して語った。

「4月末か5月初めまで延長されるものとみている。その後、再度検討することになるだろう。今後数日のうちに、チーム代表、FIA、FOMの間で話し合いが行われる」

「現状に対応する公正な方法はそれしかない。F1は競技だ。今、適切かつ論理的な行動は、チームが仕事に戻れる状態になるまでは、全員が同じ規則とシャットダウンに従うことであり、そのためにFIAの条件を組み込むことだ」

 レース減少等によりF1チームの収入は大幅に減少する見通しであり、これに対応するため、2021年に予定されていた大規模な技術規則変更が2022年に延期されることが決まっている。ホーナーは新規則の導入は2023年まで先送りされる可能性が高いとも述べている。

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