エンゼルスに朗報 右腕・キャニングが投球練習再開へ

新型コロナウイルスの感染拡大により明るいニュースが少ない状況が続くなか、エンゼルスに朗報が飛び込んできた。右肘を痛めてPRP注射による治療を受けていた先発右腕グリフィン・キャニングが、再検査の結果、投球プログラムの開始にゴーサインを得たのだ。日本時間4月2日、ビリー・エプラーGMが明らかにした。

日本時間3月7日にPRP注射を受けたキャニングは今後、投球練習を再開して徐々に強度を上げていき、4月末までにマウンドからの投球練習を行うことを目指す。ひとまず手術を回避することができ、開幕が延期となっているレギュラーシーズンにも間に合う可能性が高く、チームにとってもキャニング自身にとっても明るいニュースとなった。

キャニングは過去2シーズンにわたって右肘の問題を抱えており、メジャーデビューした昨季は右肘の炎症により2度の戦線離脱を余儀なくされた。今年のオープン戦でも、日本時間2月27日のドジャース戦に先発したあとに右肘の違和感を訴え、右肘の慢性的な不調に悩まされていた。そして3月上旬、医師の意見を聞いたあと、PRP注射による治療を受けた。

2017年ドラフト2巡目(全体47位)で入団したキャニングは、昨年5月1日(日本時間)にメジャーデビューを果たし、18試合(うち17先発)に登板して90回1/3を投げ、5勝6敗、防御率4.58、96奪三振をマーク。今季はアンドリュー・ヒーニー、フリオ・テーラン(新加入)、ディラン・バンディ(新加入)に次ぐ先発4番手に予定されている。

打線に昨季ナショナル・リーグ打点王のアンソニー・レンドンを加える一方で、投手陣に大きな不安を抱えるエンゼルスだが、先発ローテーションの一角を担う予定のキャニングが長期離脱を回避できたのは朗報。シーズンの開幕が延期となったことにより、大谷翔平も開幕から先発ローテーションに名を連ねる可能性があり、開幕延期はエンゼルスにとって追い風となりそうだ。

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