九州電力送配電を設立 九電から分離 長崎支社に510人

 九州電力から送配電部門を切り離した子会社「九州電力送配電」(福岡市)が1日設立された。長崎市城山町の長崎支社で、ロゴマークや作業服が公開された。
 電気事業法改正に伴い分社化。発電、販売両部門は九電に残した。国は発送電分離によって、鉄塔や電柱など送配電網を後発の電力会社も公平に使えるようにして大手の九電との競争を促そうとしている。
 停電の問い合わせ先や電柱の移設など送配電に関する相談窓口は新会社に移る。ロゴマークは、青い円と電気を表す黒いマークを九州にちなんで「Q」の形に組み合わせ「安定的に電力を送り続ける」という使命を表現した。
 九電長崎支社エリア(営業所や発電所などを含む)の社員約800人のうち、約510人が新会社の長崎支社に移った。新会社の北村弘光支社長は「良質な電気を供給し、古くなった設備の保全更新のためコスト削減や需要開拓を図る」と抱負を述べた。

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