ミドリムシが燃料を作る!?次世代バイオディーゼル燃料「DeuSELプロジェクト」

いすゞ【東京モーターショー2019】

6年がかりの研究開発

いすゞ 6×6

近年、気候変動対策が重要な課題となっており、世界中で多くの企業が温室効果ガス排出量削減に取り組んでいる。こうした中、いすゞとユーグレナ社は、含有率100%でも車両のエンジンに負担をかけることなく使用することができる次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた『DeuSEL(デューゼル)プロジェクト』共同研究の取り組みを続け、約6年の時を経て次世代バイオディーゼル燃料が完成した。

DeuSELとは

DIESEL(ディーゼル)とeuglena(ユーグレナ)を組み合わせた造語で、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)からつくったバイオディーゼル燃料を表すいすゞとユーグレナ社の共同で取得した商標。

今後の取り組み

いすゞ エルフEV

いすゞでは、中期経営計画において地球環境問題を重要な経営課題と位置付けており、2020年3月には「いすゞ環境長期ビジョン2050」を策定している。

気候変動対策として温室効果ガスの排出量の最小化を推進し、脱炭素社会を目指し活動。ビジョンの実現にはエネルギー自体の脱炭素化は欠かせない要素であるという考えのもと、次世代バイオディーゼル燃料の普及に向けた取り組みを続けていく。

ユーグレナ社は、「GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)」を宣言し、日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの本格稼働と、バイオジェット・ディーゼル燃料の供給を目指してきた。今回、次世代バイオディーゼル燃料が完成したことにより、「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同する企業に向けて、次世代バイオディーゼル燃料の供給を本格的に実施していく予定だ。

いすゞ藤澤工場シャトルバスにて使用開始

今後の本格的な次世代バイオディーゼル燃料供給に先立ち、ユーグレナ社からいすゞへの次世代バイオディーゼル燃料の供給が2020年3月中に完了。いすゞの藤沢工場シャトルバスにて、2020年4月1日より使用を開始する。

■シャトルバスの運行区間

湘南台駅~いすゞ藤沢工場(神奈川県藤沢市)

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