世界ラリークロス:初のデジタルイベント『RX eスポーツ・インビテーショナル』開催

 2020年シーズン開幕延期中のWorldRX世界ラリークロス選手権も、その他のカテゴリー同様に現代のデジタルフォーマットを活用したワンオフ・シリーズの開催を表明。世界中のオンラインレーサーに対し、現役WorldRXドライバーとのバトル機会を提供し、自らのスキルを試すことが可能な『RX Esports Invitational(RX Eスポーツ・インビテーショナル)』シリーズの開催をアナウンスした。

 WorldRXのプロモーターであるIMGは、レーシングシミュレーターの大手デベロッパーであり、eスポーツ・スペシャリストでもあるMotorsport Gamesと提携し、新たにバーチャル・シリーズの立ち上げを決めた。

 このワンオフ・シリーズは、現在世界的な流行を見せる新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、開催サスペンデッドとなっている2020年WorldRXカレンダーに則した日程でイベントの実施を予定する。

 シリーズ最初のイベントは開幕戦予定日だった4月19日の週末になり、オンラインPC上のプラットフォーム”Steam”を介して『DiRT Rally 2.0』のソフトウェアを採用。世界中のeレーサーに対し門戸を開き、”Barcelona RX Esports Invitational”として初開催される。

オンラインPC上のプラットフォーム”Steam”を介して『DiRT Rally 2.0』のソフトウェアを採用する
2020年からWorldRX本格復帰を表明したヨハン・クリストファーソンも参戦。2冠王者と対戦するチャンスだ

 この開幕戦に向けた予選はすでに3月28日に24時間のセッションが実施され、世界中のファンがグリッド上位を争いタイムアタックに挑戦。バルセロナのカタルーニャ・サーキットに設定されたトラックを6周し、最速を記録したドライバーにライブストリーミングが行われる決勝への参加権が与えられる。

 本戦となる4月19日の決勝には、現役WorldRX組から2冠王者のヨハン・クリストファーソンを筆頭に、ケビン・アブリング、オリバー・ベネット、カボ・ビンガムらの参戦がすでにアナウンスされており、今後も他のモータースポーツカテゴリーからのゲストエントリーも含め、さらなる追加ドライバーの発表が予定されている。

 IMGのモータースポーツ・イベント担当シニア・ヴァイス・プレジデントのポール・ベラミーは、この新たな試みに対し「小さな楽しみが提供できれば」と希望を語った。

「世界中のファンに、代替のEsportsシリーズを介してWorldRXに参加する機会を提供することにより、世界が新たな感染症と戦っているこの困難な時期に、ほんのわずかでも小さなレベルの楽しみを提供できることを願っている」

“Barcelona RX Esports Invitational”は4月19日に決勝が行われ、ライブストリーミングも予定される
2020年はGCK入りを決めたケビン・アブリングや、ミニ使いのオリバー・ベネットらも参戦を表明した

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