【MLB】新型コロナ禍でTJ手術を一時中止 ダルビッシュも執刀した名医が発表

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

ジェームス・アンドリュース氏は世界でトップの整形外科医として活躍している

 新型コロナウイルス感染拡大で開幕が延期されたメジャーリーグ。アメリカ国内ではこの影響で、多くの緊急を要しない手術が延期されている。そんな中、トミー・ジョン手術の権威が、一時的に同手術の中止をすると発表した。AP通信が「有名な医師、アンドリュースがトミー・ジョン手術を一時的に停止する」とのタイトルで伝えている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が続く中、著名な整形外科医であるジェームス・アンドリュース氏がフロリダ州にある医療センターでトミー・ジョン手術を行うことを一時的に中止すると発表した。アンドリュース氏の医療センター「アンドリュース・インスティテュート」は以下のように声明を発表した。

「州知事命令に従い、我々は、トミー・ジョンを含めた急を要しない手術は行わないと決定した。規定に従い、このような手術は全て停止した」

 フロリダ州では、知事が3月に不急の手術を止めるようにという指令を出している。記事は、メジャーリーグではレッドソックスのクリス・セール、メッツのノア・シンダーガード、ヤンキースのルイス・セベリーノらがスプリングトレーニング以降にトミー・ジョン手術を受けたが、彼らの手術は別の医師によって行われたとしている。

 5月に78歳になるアンドリュース氏は、長きにわたって世界でトップの整形外科医として活躍。トミー・ジョン手術の権威として知られ、2015年にダルビッシュ有投手が同手術を受けた際もアンドリュース氏が執刀している。(Full-Count編集部=AP)

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