JR川崎駅前の複合商業施設「ラ チッタデッラ」（川崎市川崎区）を運営するチッタエンタテイメントは2日、施設に入居する51全テナントの3月分の賃料全額を免除する、と発表した。新型コロナウイルスの影響で、売り上げの激減に悩むテナントに配慮した。
同社によると、同施設には飲食22店舗、物販11店舗、サービス14店舗のほか、映画館「チネチッタ」やライブホール「クラブチッタ」などが入っている。
例年、3月は歓送迎会や春休み中の家族連れなどでにぎわうが、今年は客足が極端に少なくなっているという。映画の上映延期などもあり、3月25、26日はチネチッタも休館した。
今月も一部店舗で休業や営業時間の変更を予定。施設内でのイベントも5月6日までの間は中止するとしている。
同社の担当者は「施設オープンから18年たつが、このようなことは初めて。苦渋の決断だったが、テナントあってこその商業施設。少しでも各店舗が元気を取り戻し、早期に感染が終息することを願っている」と話した。
