阿里巴巴がミュージック系大手を買収か デジタル音楽コンテンツに本腰へ

業界関係者によると、阿里巴巴(ALIBABA)はこのほど、大手音楽プロダクション「太合音楽集団(TAIHE MUSIC GROUP)」、台湾のレコード大手「滚石唱片(ROCK RECORDS)」などを含む音楽版権を持つ会社と水面下で接触し、音楽版権を持つ某大手と合併吸収の交渉を行っていることが分かった。

情報によると、今回の合併吸収はスマートエンドデバイス天猫精霊(TMALL GENIE)がファミリー戦略を配置するためであり、より多くのライフシーンの拡大につなげる狙いがある。阿里巴巴はこれまでにも、中国最大の音楽著作権を持つ太合音楽と提携を発表しており、今回の提携により阿里巴巴傘下のミュージックプレーヤーアプリ、スマートデバイスおよびオンラインカラオケ商品で楽曲ライセンスとコンテンツソリューションを獲得することになる。

解説:

阿里巴巴は2013年にミュージックプレーヤープラットフォームの蝦米音楽(XIAMI MUSIC)を買収し音楽事業部を立ち上げている。その後、阿里音楽は戦略の失敗で新商品が打ち切りになり、ユーザーや歌手の著作権なども流失してしまった。2015年、中国国家版権局が、著作権のない音楽作品をネット上に載せないように要求したため、楽曲の著作権が各大手ミュージックプラットフォームの競争の重点となった。阿里巴巴の著作権分野の新たな動きは、現在の音楽消費需要のカスタマイズ化の背景にあってはコンテンツ建設を加速するものになるだろう。

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