ゼンリンデータコムとライナロジクスが業務資本提携 MaaS見据えプラットフォーム事業推進へ

高精度地図データによるテレマティクス事業などを展開する株式会社ゼンリンデータコムと、AIを活用した自動配車システムなどを提供する株式会社ライナロジクスは、2020年4月1日に業務資本提携を結んだと発表した。

両社は昨年6月、宅配・物流業務における「ラストワンミニット

」問題を解決するプラットフォーム事業で提携。輸送・配送計画の策定から管理までを統合して運用できるオープンなプラットフォームの構築・提供に取り組んで来た。

※ラストワンミニット: エンドユーザーの手元に届く最後の1分の距離

両社は、このモビリティプラットフォームについて、「 MaaS の実現やスマートシティ構想において、全ての人にストレスのない完璧なドアツードアの輸送や、貨物移動を提供するモビリティの基盤となること」を目指すとしている。

プラットフォームの構築・提供に取り組む中で、両社は「ラストワンミニットにおけるモビリティ用の地図情報を自律的に更新する地図情報整備技術・環境や、膨大な人・貨物の輸送情報を予測し、その組合せを最適化するAI技術がますます不可欠になる」との見解を示している。研究開発レベルからの地図データ・アプリ・プラットフォームの連携を一層強化し、パートナーシップの強化を図るべく、今回の提携に踏み切った。

© 株式会社自動車新聞社