ゼンリンデータコムとライナロジクス、宅配物流事業向けプラットフォーム推進のために業務・資本提携

ECの伸長と高齢化により、宅配物流需要が伸長する見込みがある。その一方で、高度な経験や知見を持ったベテランドライバーが減少しているという問題が起きている。このような背景のもと、株式会社ゼンリンデータコムと株式会社ライナロジクスは、輸配送計画の策定から管理までを統合的に運用できるオープンプラットフォームの構築・提供を目指す「モビリティプラットフォーム事業」を展開している。「モビリティプラットフォーム事業」は、ゼンリンデータコムの持つ地図調査・作成のノウハウや位置情報解析技術と、ライナロジクスの持つ配送計画を自動作成する組み合わせ最適化技術や予測・学習技術を連携し、宅配物流事業の課題解決に向けたオープンプラットフォームの構築・提供を目指す、というものだ。その過程で両社は、モビリティ用の地図情報を自律的に更新する地図情報整備技術・環境や、人・貨物の輸送情報を予測し、その組み合わせを最適化するAI技術の重要性を確認した。そこでゼンリンデータコムとライナロジクスは2020年4月1日に業務・資本提携を行い、両社が持つ資産・リソースを活用してプラットフォームを提供していく事を発表した。この提携によって研究・開発レベルから地図データ、アプリケーション、プラットフォームの連携を強化し、グローバルへの展開を見据えてモビリティプラットフォームのサービスを提供していく予定だ。

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