千葉雄大&伊藤沙莉は息ぴったり!“居候コメディー”「いいね!光源氏くん」がスタート

NHK総合で4月4日にスタートするよるドラマ「いいね!光源氏くん」(土曜午後11:30)に出演する千葉雄大と伊藤沙莉が、作品の見どころなどを語った。

同作は、女性コミック誌で連載中のえすとえむ氏による同名人気コミックを映像化。「源氏物語」の中で、みやびの世に生きていた平安貴族・光源氏が、まったく世界観の違う現代に出現。当たり前に見える現実世界とのギャップに驚いたり、楽しんだりする光源氏(千葉)と、ヒモ同然のように彼を住まわせることになる、地味で自分に自信がない今風のこじらせ女子である、会社員・藤原沙織(伊藤)による千年の時を越えた“いけめん”居候コメディーだ。

演じた光源氏について千葉は「光源氏はいろいろな作品で描かれている人物ですが、今回は、皆さんが思われている“プレーボーイ”な光源氏とは少し変わっています。目の前で起こったことを素直に楽しんでいて、鈍感な部分もあるけど、柔らかさをもって、切なさもありつつ。僕はそこがすごく好きで、本当に純な人物だなと思いました」と説明。

伊藤との共演シーンはどれも印象的だったそうで、「沙織と2人のシーンが多かったので、そこの時間のつむぎ方っていうのは、見てくださっている方にも、後々思い返していただけるシーンがたくさん散りばめられていると思います。特別変わっているなと思ったのは、光源氏が劇中で突然、和歌を詠み始めるので、そういった突拍子もない部分は、(共演者やスタッフに)多々ご迷惑をおかけしたなと思いますけど(笑)、そういう誇張されがちなところを、いかに真剣にやるかということが、楽しくて印象に残っています」と振り返る。

伊藤は「沙織は自分に自信がないし、美人の妹がいて、自分は脇役人生って勝手に思い込んで勝手につらくなっている女性なので、原作と台本を読んで、自分と近い部分というか、共感するところはたくさんありました。沙織のような役を表現するために、私を選んでくださって本当にありがたかったです。この役を演じられて、よかったなと思っています。沙織は応援したくなる女性なので、“頑張れ~”と思いながら演じていました」と沙織に感情移入しながら演じていた様子で、「このドラマは不思議な、普通だったら妄想みたいなことが起きるので、すごく奇抜なシーンはたくさんあるんですけど、意外と、光くん(千葉)が沙織のおうちに来てからの歯磨きを教えている時間とか、スマホのいじり方を教えてる時間とか、そういうささいなシーンが自分の中では濃かったなと思うし、すごく楽しかったです」と日常のシーンが記憶に残っているそう。

また、劇中で「急にくる恋愛モード」がツボにハマり、現場でこれまでにないぐらい笑ってしまうことがあったという千葉。「笑っちゃってNGを出すとか、今までの役者人生の中でなかったんですけど。今回は現場がピリつくくらい出しちゃって、ホントもうスタッフの皆さんごめんなさいって思いつつ…。でも、ただ単純にほほ笑えましく終わるだけじゃなく、心から笑えた部分があったので、結果オーライかなと、自己肯定しました。途中でわれに返っちゃダメなんですよ。お芝居だから当たり前なんだけど、『何やってるんだろう、われわれ』って思ったら笑いが止まらなくなって、困りました。面白いんだろうなっていうところを、真剣にやればやるほどこらえるのがつらかったり」と回顧すると、伊藤も「沙織が勝手にときめきだすから(笑)。どっちかがピクッてなったら終わりですね。撮影現場でこんなに自分でいたことあるのかなっていうくらい、シンプルに楽しかったですし、一生ふざけていたので(笑)。基本的には千葉さんと踊ったりとか、常にミュージカルな日々でした」と撮影の裏側を明かす。

しかし、実際に踊るシーンがあったわけではなく、カメラが回っていないところで踊っていたそうで、伊藤が「千葉さんは平安貴族の役なので、装束を着て、動きが縛られちゃうじゃないですか。だから、こう、突然踊りだしたのかなって思いますけど。なんか、たまっちゃったのかなって」と暴露すると、千葉は「やべーヤツみたくなるじゃないですか(笑)」と焦りつつ、「でも言われて気付いたんですけど、そうだったかも。ほんとにずっと烏帽子も着けているので、動きが制限されて。そこから解放されたい瞬間があって。突然踊りだして。でも彼女は踊れるから、セッションみたいに返してくれるんです」と伊藤のノリの良さに感謝している様子だった。

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