新潟大が暑さに強いコメを新開発 開発した教授「超進化したコシヒカリ」

©株式会社新潟日報社

新たに品種登録されたコシヒカリ新潟大学NU1号=長岡市の県農業総合研究所

 新潟大学は3日、暑さに強いコメの新品種「コシヒカリ新潟大学NU1号」を開発し、品種登録したと発表した。コシヒカリの突然変異を利用して生み出され、同等の食味を持つ。新大が独自に新品種を開発し品種登録するのは初めて。高温によるコシの品質低下が課題となる中、コシの後継を目指してさらに改良を進める。

 県内では2019年、記録的な猛暑の影響でコシの1等米比率が急落し、農家の収入減につながった。新潟大の三ツ井敏明教授(応用分子細胞生物学)らは01年ごろから高温に強い品種を研究している。

 全国的に1等米比率が低下した10年に鹿児島県で実験。コシは高温障害によって白い未熟粒が多く整粒が2割以下になったが、NU1号は整粒が8割で1等米相当の品質を確保した。19年の猛暑でも県内のほ場で高い品質を保ったという。

 NU1号は、複数の品種を掛け合わせる手法ではなく、コシの細胞を培養する過程で起きる変異を利用した。このため「遺伝子はコシと非常に近い」(三ツ井教授)。味や栽培時期なども似ている。

 ことしは刈羽村の農家に20アールで作付けしてもらい、栽培のしやすさなどを検証する。低温にやや弱いなど弱点もあるため、県と連携して改良を図る。

 三ツ井教授は「地球温暖化に対応し、品種の改良が必要だ。県と共同でさらに改良し、『超進化コシヒカリ』を皆さんに食べてもらいたい」と話した。