県内最大トライアスロン大会 バラモンキング中止

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国内外から多くの選手が参加した昨年の大会。毎年、地元の高校生など多くの市民がボランティアとして協力する=五島市内

 国内外から毎年千人近くが出場する長崎県五島市の一大イベント、五島長崎国際トライアスロン大会「バラモンキング」の実行委員会は3日、6月21日に開催予定だった第10回大会を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、安全な大会運営は困難と判断した。参加選手数、距離共に県内最大規模のトライアスロン大会で、中止は初めて。
 バラモンキングは、前身の「アイアンマンジャパントライアスロン五島長崎」が2010年に口蹄疫(こうていえき)の影響で中止された後、翌11年に市独自の大会として再スタートを切った。参加申込数は11年の736人から19年の1492人へ倍増し、受け付け開始後1日で定員が埋まるほどの人気大会に成長。例年、ボランティアとして市民ら3千人が大会運営に協力している。
 今年は選手1134人が出場予定だった。実行委事務局は市内外の委員11人に対し、開催可否を書面で諮り、3日までに全会一致で中止を決定。支払われた参加料は原則、全額返金する。事務局によると、大会中止に伴う宿泊キャンセルなどの影響額は、推定で1億4千万円に上るという。
 実行委会長の野口市太郎市長は「五島の自然や声援に包まれたレースを体感してもらえることを楽しみにしていたが、感染拡大が止まらない現状で苦渋の決断に至った」とコメントし、来年は開催を目指す考えを示した。