輪島塗、服飾品に 市内3社がコラボ商品 銀座で好評

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 輪島塗の職人と著名なファッションジャーナリスト、デザイナーで練り上げた高級ブランド服飾品が3日までに、完成した。輪島市内の3社が東京・銀座のブティックに出品し、優れたデザインと伝統の職人技が融合した品として業界から好評を得ている。高級感をそのままに、働く女性が手軽に日常使いできる一点ものとして市場開拓を狙う。

 今年創業100年を迎える采色塗なか門、1818年創業の田谷漆器店、1769年から漆業をつなぐアトリエMITANIの3社が県産業創出支援機構(ISICO)の支援を受け、商品開発に取り組んだ。高級ブランド「HIRUME」を展開するファッションジャーナリスト生駒芳子さん、デザイナーの永野幸治さんが協力した。

 采色塗なか門は、県工試が開発したパープル漆や金漆などの色漆を使った鮮やかなバングル8種を制作。田谷漆器店は、加賀藩の工芸見本集「百工(ひゃっこう)比照(ひしょう)」から刀の鞘(さや)に着想を得て5色の水牛の角のボタンを完成させた。アトリエMITANIは、蒔絵を主体に沈金などの技法を用いたブローチやピアスなどを作った。

 采色塗なか門の中門博さんと妻の睦子さんは「新しい分野でものを作るきっかけになった。今後も制作の幅を広げたい」、田谷漆器店の田谷昂大専務は「おしゃれを女性の武器であるファッションに応用できないかと考えた」とし、田谷昭宏社長は「女性をターゲットに需要を取り込みたい」と話した。