「希望」の青、川棚照らす 世界自閉症啓発デー

町中を青い光のランタンやオブジェで彩った「ブルーライトinかわたな」=JR川棚駅前

 世界自閉症啓発デーの2日夜、東彼川棚町でシンボルカラーの青い光で町内を照らすキャンペーン「ブルーライトinかわたな」があった。
 国連が定める啓発デーには、世界各地のランドマークが「癒やし」や「希望」を表す青色にライトアップされる。川棚町では町民有志の実行委が3年前から、町の中心部を手作りのランタンなどで飾る活動に取り組んでいる。
 JR川棚駅前広場には、青く染めた和紙で製作した折り鶴やオブジェなどを設置。商店街や町公会堂などには青い光を放つランタンや風船が飾られた。講演会や発達障害のアーティストを招いたパフォーマンスなども企画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止した。
 駅前広場のオブジェや公会堂のライトアップは「発達障害啓発週間」の8日まで続く。実行委の藤田直子代表は「『またこの時期が来たね』と声を掛けてもらい、取り組みが地域に浸透したのを感じる。今年は規模を縮小せざるを得なかったが、できることを続けていきたい」と話した。

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