超大器CBデリフト、ユースでは「MF縛り」だった秘話がおもしろい

今季アヤックスからユヴェントスに移籍したオランダ代表DFマタイス・デリフト。

セリエAではまだまだ本領発揮とはいっていないが、クリスティアーノ・ロナウドが勧誘したほどのポテンシャルを秘める。後に移籍するユーヴェを沈めたこの一発は圧巻だった。

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この時点ではまだ19歳だったのだから、末恐ろしい…。

彼は弱冠17歳でアヤックスのトップチームとオランダのフル代表にデビューしている。ただ、アヤックスユースではあえてMFとして起用されていたそう。

『VI』によれば、当時育成を担当していたヴィム・ヨンクがこう明かしたという。

ヴィム・ヨンク

「彼は早熟だったが、CBとして最もポテンシャルがあることが分かった。

だが、我々はわざとマタイスを長い間中盤でプレーさせた。テクニック、処理速度、試合の洞察力を成長させるためにね。

これはチームを勝たせたがっていた監督の利益にはならなかった。マタイスが最終ラインにいれば、(守備は)堅かっただったからね。

だが、マタイスのためだった。だから今の彼はボール扱い、ゲームでの洞察力、リーダーシップの資質において、他のDFたちとは違うものになっている」

CBとして最も可能性があることを認識しつつ、他の資質を成長させるためにわざと中盤で起用していたとのこと。

また、育成を重視するアヤックスでは若手選手たちの誕生月も考慮している(同世代のなかでは1~3月の早生まれ選手が有利になりがち)。11月生まれのヌサイル・マズラウィについては、翌年生まれの選手たちと比較することでその資質をはっきりと認識できたとか。

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