KNOCKOUT FES 森本真一郎 - ネクストブレイクが期待されるバンドが勢揃い!

それぐらいの覚悟でやろうと思います

──KNOCKOUT FES、4月の開催で10回目となります。心境はいかがですか?

森本:年に2回やってるので、何がどの時かだんだん忘れていってますけど(笑)、楽しくやらせてもらってます!

──とはいえ最近はコロナウイルスの影響で自粛モードで、かつライブハウスが標的にされたりと、影響はどうですか?

森本:今日アンプラグドのサーキット組んでたんですけど(インタビュー日3/15)、ご来場予定のお客さんからの批判的なコメントに耐えられず…中止にしました。

──批判的なコメントが来るんですね。

森本:結構来てましたね。どっちかっていうと応援しているアーティストに何かあったらどうするんですかって声が多くて。KNOCKOUTも4月ですけど、無理やりやってもし感染者が出たらやめるつもりで(笑)、それぐらいの覚悟でやろうと思います! あとは、アイドルは関係なくやりますよね。公演が飛んだ日にアイドルやって。普通にやるより儲かったみたいな話もありますし(笑)。

──アイドルは本当凄い逞しいですよね(笑)。さて、話を戻すと初年度はMOSAiCのみでしたが、サーキットにしていこうとしたきっかけは何だったんですか?

森本:出て欲しいバンドがめっちゃ増えたってのが大きかったですね。新宿Marbleが台風15号というサーキットを当時やってて、下北バージョンでそういうのやりたいなと思って。若いバンドが出てくれるようになってきて、数が増えてって1会場じゃ足りひんなと。

──春と秋と年2回もそれぞれ100組以上ブッキングしていて、単純に凄くないですか!?

森本:いやいや、みなさん結構協力してくれて。だいぶ楽になったというか。でも同じようなメンツになりがちなので、そうならないようにするのが大変というか。大人の事情の案件が面倒くさいなと思うときもありますけど(笑)。なるべくライブハウス目線でやれるように心がけてます。

ライブハウスが好きなバンドって変態

──森本さんが若いバンドに求めることってなんでしょう?

森本:ライブハウスが好きなバンドって変態みたいなの多いじゃないですか。今、情報が手に入りやすい時代なんで、みんな器用やし、物真似も上手じゃないですか。そういうのじゃなくて、変態というか、売れるためにどうとかじゃない目線でやっていって欲しいなと思うんですけど。

──自分たちらしさというか、初期衝動というかね。

森本:どうせ変わっていくんですけど(笑)。でもそんな不器用バンドを応援したくなりますね。下北って土地柄もあるかもしれませんが、みんな何かと何かを足して2で割ったようなバンドが集まってくるので。目標にしているバンドが低いというか、そういうところで競い合わないで欲しいなって思いますよね。

──志は高くですね。洋楽とか聴かないんですかね?

森本:そうなんですよね。ロックバンドとか言ってる割にビートルズ知らんとか言いますからね(笑)。衝撃でしたね…

ダイヤモンドの原石が一気に集まりますよ

──そんな中でも、今回出演する若手バンドで、注目株を教えてください!

森本:最多出演で、大トリの”YUMEGIWA GIRL FRIEND”には期待してます! あと、宇宙団”はプログレっぽいけどなるべくポップにしてる感じが好きですね。それから”Sijima”いいっすよ。好きです。解説は…やめときます(笑)。あとは、ライブは観たことないけど、“Lenny code fiction”が前のバンドで昔凄いお世話になったから出さしてくださいって言ってきてくれて。楽しみですね。それから、Mona Recordsさんの推薦で”少年のように”ってバンドの音源がめっちゃ良かったです。

──ありがとうございます! チェックしてみますね! 下北沢には数あるサーキットがありますが、どう感じてますか?

森本:サーキットにした方がバンドも出やすいというのが最初はありましたけど、そろそろ減っていきそうですよね。KNOCKOUTもどうなるかわからないし(笑)。バンド主催のサーキットも多くないですか?

──うーん、KOTORI、シモにて…

森本:そうか、SHELTERさんはビビって使わないのかな(笑)。近松、WAVERってうち近いじゃないすか。バンド主催でまとめてやるみたいな。たぶん1会場で自信がないからサーキットにしてるってバンドはいそうですけどね(笑)。

──なるほど(笑)。コンセプトが見えると良いですけどね。KNOCKOUTは「ネクストブレイク」を掲げていますが。

森本:ダイヤモンドの原石が一気に集まりますよ。「安い値段でやるんで見に来てください」というのがスタートで。サーキットイベントって高いじゃないすか。若手のブッキングを2000円でやってもそんなお客さんはいらないし、サーキットにして、切磋琢磨しているバンドを一気に観られるお得感を出したというか。今後は下北だけにこだわらずに全国でやりたいですけどね。いつか元気があればチャレンジしたいですね!

──全国でやりましょう! それでは最後にどかっと告知をお願いします!

森本:今回会場数が11会場と一番多いんですが、若手メインでありつつもベテランもいつつバラエティに富んでると思うので、退屈はしないんじゃないかと思います(笑)。チケット代も安いし、全会場回ってみて欲しいです。気軽に遊び来てください!

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