「障害者としてのコロナ対策」 障害者施設で働く側でもある私が気を付けていること 自分が感染源になってしまうことは許されない…

画像は『欠損バー・ブッシュドノエル』より

「弱者だ、ここで感染者がでたら終わり」

そんな発言が新型コロナウィルスの感染者数が増え始めた頃に聞こえました。私の職場は生活介護、全身麻痺や難病の方々も利用するため、警戒しなくてはならないのは当然だと思っています。常日頃から手洗いうがい、この時期はマスク着用は必須、手や机のアルコール消毒をしていましたが、回数が増えました。

そして今はアルコール除菌剤、マスク不足です。

マスクじゃウィルスは防げないですが、エチケットとしての一役なわけで、徐々にマスク着用率が減ってしまう現状。着用する職員も毎日清潔に抗菌されたマスクという訳ではないのです。

発注すら受け付けられないのです。不足により感染リスクがすぐ後ろに迫っているような不安日々です。

そして通勤中に開店前の薬局での行列を毎日見かけます。この現状になんだか悲しくなります。

障害者支援現場で働く一人として、絶対にかかってはいけないという、重圧。自分が感染源になってしまうことは許されないと思ってしまっています。

そして私は障害者雇用として、利用者さんと支援員さんの間のなにかしろの繋がりとしての存在でもあると思うので、感染が拡がる中での外出にも他者からの目がとても怖く感じています。現に来週の東京行きの予定も上司から何度か本当に行くのかと確認されてました。

そんな中、私がしているコロナウィルス対策は手洗いうがい、寒気に除菌、公共機関を控えるなどみなさんと変わりないです。潔癖症のおかげか、普段から気にかけているので、特別なことはあまりしていません。

このままでいいのか? 外出自粛だけで大丈夫なのか? と不安な毎日です。戦うものが見えないウィルス、もし自分がかかってしまうと、高齢者や内部疾患のある方、難病の方へ感染させてしまうのではないのか、職場・親族に迷惑をかけるんではないのか、そして犯人探しのようにプライバシーを世に晒されてしまうのではないのか…。

咳をするだけで周りが遠ざかり生き辛い日々、買い物すら危険に晒されています。当たり前の生活がいつ戻るのか、不安が募ります。

つい先日、障害者施設での56人の方の感染が発表されました。もう他人事ではありません。

しかし、感染して完治され退院された方もたくさんいらっしゃる。今を我慢し、少しでも明るいニュースを見ていこうと思いました。

私もこの自粛期間は筋トレしたり、料理のレパートリーを増やしたり、新しい資格を得るためのお勉強期間にしていきたいと思いました。

そしてこの新型ウィルスでたくさんの人が不安に煽られてしまい行動してしまうとも学べました。「欠損アイドル」をさせていただく身として、これからも前向きな行動をしていけるような人間になりたいです!(文◎あもり・欠損バー『ブッシュドノエル』所属)

※欠損バー『ブッシュドノエル』公式サイト
https://buchedenoel.tokyo/

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