リーグ中断によって「救われた」選手たち

猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、ヨーロッパサッカー界も全ての動きがストップしている。

再開の目処は立っておらず、シーズン終了すらあり得る状況だが、今回はこの時間を使って復活をしたい選手たちを紹介したい。

ニクラス・ジューレ(バイエルン)

ホッフェンハイムからバイエルンへ引き抜かれ、若くしてビッグクラブの一員となったジューレ。

世代交代を進めるチームの成功例であり、今季も更なる活躍が期待されていたが、シーズン序盤に靭帯を損傷する怪我を負い、離脱してしまった。

それでも今回のリーグ中断によって、バイエルンとしてはより早いタイミングでセンターバックが帰ってくることに。

混戦のブンデスを戦う王者にとっては心強い選手の復帰となるだろう。また望んでいたユーロへの出場も叶うはずだ。

ニコロ・ザニオーロ(ローマ)

イタリア屈指の若手も負傷離脱している選手の一人だ。

1月のユヴェントスとの一戦で膝の靭帯を負傷するという怪我を負ってしまった。今後のリーグ戦はもちろん、最も懸念されたのは、イタリア代表として挑むユーロの欠場であった。

その後一転して開催が延期され、世代交代を進めているイタリアの若き主力も大会に出場できるようになるかもしれない。

余裕もできたため、時間がかかっても完全な復活を祈りたいところである。

アリソン(リヴァプール)

3月に負傷離脱したアリソンだが、リヴァプールとしては正ゴールキーパーを失った代償は大きかった。

先日のアトレティコとの大一番ではホームで敗北を喫し、今季のCL敗退が決まってしまった。最後の砦としてチームを度々救ってきた存在だけに、その重要性を痛感することとなった。

負傷に関してはそこまで重傷ではないとされていたが、今回のリーグ中断によって、サポーターとピッチで優勝を祝うことができる可能性が出てきた。

また、コパ・アメリカも延期になったことで回復を焦る必要もなくなった。

ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)

今季はほとんど試合に出場していないポグバ。

度重なる足首の負傷に悩まされており、移籍志願の噂も度々報じられている。ユナイテッドは冬に彼に代わる新たな中心選手としてブルーノ・フェルナンデスを迎え入れた。

ポグバがクラブにどれだけの忠誠心を持っているかはわからないが、それでもこの期間を使って万全の状態に戻ってもらいたいところだろう。

復活した暁には新戦力との共闘が期待される。またW杯王者として臨む来年のユーロにも参戦できるか注目だ。

エデン・アザール(レアル・マドリー)

満を持してレアルに加入したアザール。しかし負傷で出場もままならず、その移籍金も相まって期待外れなシーズンとなっている。

これまでプレミアリーグで特別大きな怪我もなく活躍してきたタフな選手だが、リーガでは脆さを露呈している。

負傷から復帰してすぐにまた負傷という悲劇に見舞われたが、今回の中断期間で回復する時間はできたはず。長さによっては少ない欠場で済むこともできる。

来年の状態次第ではもちろんユーロにもベルギーのエースとして万全の状態で挑めるだろう。

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