手作り布マスク600枚贈る 城山小に地域住民ら

手づくりの布マスクを竹村校長(左)に手渡す池田さん(中央)=長崎市立城山小

 長崎市城山町の市立城山小(竹村浩明校長、約470人)エリアの住民らが児童を新型コロナウイルスから守ろうと、布マスクを600枚作り、4日に同校へ寄贈した。
 住民や保護者らでつくる城山小学校区青少年育成協議会の池田美保副会長(65)が3月上旬、品薄のガーゼをなんとか手に入れ、趣味のミシンの腕を生かして作り始めた。
 息苦しくならないかと試着や調整を繰り返し、ガーゼを6枚重ねることに。低学年用と高学年用で大きさを変えた。地域にも呼び掛けると手伝う人が増え、新学期に間に合った。
 完成品を受け取った竹村校長は「マスクが足りず困っていたが、これで始業式に児童全員に配布できる」と感謝。池田さんは「地域の皆さんの協力がうれしかった。これなら何度も洗って長く使える。子どもたちは元気よく学校生活を楽しんでほしい」と話した。

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