新型コロナ感染 長崎県内計11人 壱岐で陽性2人 介護業務で居合わせる 

 長崎県は4日、壱岐市の90代女性と介護職60代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも同市の指定医療機関に入院している。この2人と先に感染が判明した市職員30代女性と70代女性の計4人は3月25日、90代女性宅で40分程度面会したという。これで県内では11人の感染が確認され、うち5人が壱岐市内だった。
 県は「特定の場所で不特定の5人以上が出入りしていない」として、クラスター(感染者の集団)には該当しないとの見解を示した。3月25日は4人のほか、もう1人が90代女性宅に居合わせたが陰性だったという。
 壱岐市によると、市職員30代女性と介護職60代女性は、介護関係の業務で90代女性宅を訪問。70代女性も立ち会ったという。
 県によると、90代女性は3日に70代女性の濃厚接触者として指定医療機関で検体を採取後、入院。PCR検査で同日夜に陽性と判明した。90代女性は3月24日から微熱の症状があり、同28日からは食欲不振や倦怠(けんたい)感があった。4日時点では38度台の発熱があるという。介護職60代女性は症状はない。県は詳しい行動歴などを調査。新たに保健師6人を壱岐保健所に派遣し、対応に当たるとしている。


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