【新型コロナ】飲食宿泊・交通、全企業が「マイナス影響」 相模原商議所のアンケート

新型コロナウイルスの感染防止のため、公衆浴場では下足箱の鍵を清掃している=相模原市中央区

 相模原商工会議所が市内企業を対象に、新型コロナウイルスの感染拡大について緊急アンケートを行った結果、8割超が経営にマイナスの影響を感じていることが分かった。特に飲食宿泊業と交通運輸業は回答した全ての企業がマイナスと答えた。

 商議所が3月30日、アンケート結果を公表した。

 それによると、「すでにマイナスの影響が出ている」は43.2%、「今後マイナスの影響が生じる可能性がある」は42.2%で、計85.4%が新型コロナウイルスが経営に打撃を与えると感じていた。「影響はない」は7.5%だった。

 反対に「プラスの影響が出ている」は0.7%、「今後プラスの影響が生じる可能性がある」は1.5%でわずかだった。

 業種別では、マイナスとしたのは、飲食宿泊業と交通運輸業が100%。商業(87%)、工業(86%)、不動産業と金融保険業(85%)、サービス業(84%)、建設業(79%)が続いた。

 商議所の担当者は「総じて厳しい状況が分かった。集まった声を関係機関に伝えるとともに支援策を検討したい」と話している。

 アンケートは17日から24日まで、2728の会員事業所を対象に、ファクスとインターネット上で実施。412事業所(回答率15.1%)が回答した。

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