遠隔で手術が可能に? 現場のリアルな気分が味わえる? 「5G」が創り出す医療・エンタメにおける未来とは

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さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。最終回となる3月28日(土)放送のテーマは「20年後」。今回は、博報堂DYメディアパートナーズの森永真弓さんに、「5G(第5世代移動通信システム) が創り出す未来」について伺いました。

※写真はイメージです

── 5Gが始まって、何がどう変わるんでしょうか?

1つは「距離がなくなる」と言われています。今までの4Gだと通信に1~2秒の遅れがあったのですが、5Gだとそれがほぼなくなるんです。そうするとゲームの遠隔対戦や、別々の場所の同時中継、ライブのセッションなどが、今までとは違うレベルで実現します。

それによって“わざわざその場所へ行かないと実現しなかった”みたいなことができるようになります。“こういうことができたらいいのになぁ……”なんて妄想レベルのことが大体実現できる可能性が大いにあるんです。

── 具体的にはどんなことが実現するのでしょうか?

例えば、アーティストのライブを収録したDVDやBlu-rayを観ていたら、ちょっとどこか遠い感じで、音も画面を通して聴いている雰囲気を感じませんか? それが5Gなら、360度のVR空間で、立体音響に包まれるような環境のデータを送れるんです。

現在はどうしてもBlu-rayのディスクに収められるデータ容量に制限されるので、それが実現できません。パソコンを使った通信の容量にも限界があります。でも5Gが本格的に普及したら、ものすごく大きなデータがどんどん飛ばせるようになるので、“あの日、現場にいたような気分が味わえる”みたいなことも可能になるかもしれません。

── エンタメ以外の分野ではどんな使い方がありますか?

医療分野でも5Gは期待されています。遠隔地のお医者さんがいないような場所で、重篤で運ぶのも難しい患者さんを、画面を通して手術できるかもしれないんです。手術台に寝ている患者さんの様子をカメラで映して、遠い場所のお医者さんがカメラを通じて遠隔で手術する、という仕組みが考えられています。

もしカメラや操作に遅延があると、手術では文字通り命取りになりかねませんが、5Gならその心配はありません。さらに8Kカメラは人間の目の能力を越えているので、その拡大映像なら肉眼よりも詳細に患部を見ることができます。思う通りに動く手術用のロボットができれば、お年を召されて体力に不安がある経験豊富な先生も、まだまだ現役で人を救うことができるでしょう。

そういう機械が実現したら、患者が病院に行くのではなく、機械を車で運んだほうが早いかもしれません。5Gによってそんな未来が期待されています。

この日の放送をもって、「ピートのふしぎなガレージ」は最終回。これまでご愛聴いただきありがとうございました。

<番組概要>
番組名:ピートのふしぎなガレージ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜17:00~17:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/garage