在外被爆者支援 足跡紹介 高實康稔さんをしのぶ会

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高實さんの思い出を語る平野さん=長崎市、岡まさはる記念長崎平和資料館

 朝鮮人被爆者の支援や中国人強制連行の実態解明などに尽力し、2017年に77歳で亡くなった長崎大名誉教授、高實康稔さんをしのぶ会が5日、長崎市西坂町の岡まさはる記念長崎平和資料館であった。
 高實さんは仏文学の研究者。牧師で元長崎市議の故岡正治さんの遺志を継ぎ、1995年に有志とともに同資料館を開設して初代理事長になり、戦時中の日本の加害責任を訴えてきた。
 しのぶ会は同資料館が主催し3回目。市民ら15人が参加した。高實さんの映像を流した後、在外被爆者支援連絡会の共同代表などを務め、高實さんと活動をともにした平野伸人さん(73)が、足跡や人柄について語った。
 平野さんは人柄について「高實さんは正義感が強く、真摯(しんし)に物事に向き合った」とし、70年代後半には不登校の子どもたちの受け皿作りをしたと行動力を紹介。在外被爆者裁判や現地調査などについては「理論的で世の中に訴える力があった。志を受け継ぎたい」と締めくくった。
 会に参加した長崎市大手2丁目の田代雅美さん(69)は「だれとでも付き合え、頼りになる人。シャンソンが上手だった」と振り返った。