神事で備える米のもみ種まく 神宮参拝者減少でも粛々と

伊勢神宮の神事で供えられる米のもみ種をまく儀式、神田下種祭が4日、三重県伊勢市で行われました。

五十鈴川の水を引く神宮神田では、神嘗祭(かんなめさい)などで使われる10種類以上の米が育てられています。

神田下種祭は、田植えの前に水田にもみ種をまく儀式で、神職らは山から切り出したマサキの枝の飾りを烏帽子(えぼし)につけて臨みました。

そして、作長とよばれる男性が鍬(くわ)を振り下ろし、田を耕す所作を行った後、白装束の男性2人がもみ種をまいていきました。

伊勢神宮の参拝者数は、新型コロナウイルスの影響で3月は約47万人と2019年より半減し異例の少なさになっていますが、米作りの始まりの儀式は、例年と変わることなく粛々と行われました。

5月9日には、御田植(おたうえ)初で早苗が植えられます。

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