1人5000円の宿泊料補助 鳥羽市の取り組みに反響

新型コロナウイルスの感染拡大が三重県内の観光業にも深刻な影響を及ぼす中、鳥羽市では市民を対象にした宿泊施設の利用料金を割引するキャンペーンを行っています。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、観光地のホテルや旅館が宿泊客の減少に苦しんでいることを受け、鳥羽市が市内の宿泊施設の緊急支援事業として1日から始めたものです。

鳥羽市民や市民を含む最大5人の団体を対象に、1泊あたり1人5000円の宿泊料を補助する特別キャンペーンで、申し込み開始から3日間で650人の予約が入り予想以上の反響があるということです。

鳥羽市の3月の観光消費額は2019年の同じ時期に比べて18億円以上の減少で、隣接する志摩市では約32億円減少しています。

鳥羽旅館組合の吉田一喜理事長は、今の状況を「観光非常事態」だと指摘し、「終息の兆しが見えない中、こうした市の取り組みは有り難い」と話していました。

県内では、志摩市でも市民らを対象とした宿泊料補助の取り組みを予定しています。

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