画像は『志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学』より
『天才！志村どうぶつ園』（日本テレビ系）が、新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった園長・志村けん（享年70）を追悼する特別番組として、4月4日に放送されました。
出演者である嵐の相葉雅紀が、志村園長のオーバーオールを着て、司会を務め、番組の始めと中盤、そして最後に追悼のメッセージを贈りました。
番組は出演者同士、コロナ感染対策として距離を取り、スタート。
中央に立った相葉が、涙をこらえながら声を絞り出しました。
「志村さんが亡くなられたことは信じられませんし、
受け止めきれることができません。
嫌です…悲しすぎます。
志村さんの…優しい笑顔が、頭から離れません。
僕たちは、志村さんから教えていただいたことがたくさんあります。
そのひとつ…みんなを、笑顔に。
志村さんが安心して、お休みしていただけるように、
今日は、みんなを笑顔にできるように頑張りたいと思います。
よろしくお願いします」
冒頭の挨拶を終えた相葉は、同じく涙ぐむ『志村どうぶつ園』の秘書（進行役）・山瀬まみに元気よく声を掛けます。
「山瀬さん、笑顔ですよ！」
そして、志村園長とチンパンジーのパン君との親子のような物語がＶＴＲで流れた後、山瀬まみや、『志村どうぶつ園』のファミリー（レギュラー出演者）のＤＡＩＧＯやハリセンボンの近藤春菜、タカアンドトシのタカとトシが、志村園長との想い出を語ります。
続けて相葉が、しばらくの沈黙の後、再び語り始めます。
「あの…すごく、僕の気持ちとかも、
察してくれて、いろいろ声かけてもらったりもしたんですよ。
グループの中で、僕だけお芝居の仕事とかを、もらえなかった時に、志村さんが僕に…。
焦るんじゃないよ。相葉くんには志村どうぶつ園があるでしょ。
ドラマはね、3ヶ月で終わるけど、志村どうぶつ園はずっと…続くからね、俺が続かせるからねって。
すごく…救われ…救われたことがありました。
本当に、動物に対する愛情もそうだけど、人への気遣いとか、そういう方だったなあっていうのを…。
本当にそんなの、代表作がちびちゃんとの散歩だなあって思うし…」
こうして、志村園長と愛犬ちびちゃんが日本中を散歩で巡った、市中の人たちとの温かい出会いが映し出されていきます。
番組は2時間という限られたなかで、志村園長とさまざまな動物たちのふれあいがプレイバックされ、最後に相場が出演者を代表して、こう締めくくります。
「本当に園長の周りには、たくさんの愛があって…。
本当はもっと、その愛情に包まれていたかったですけど…。
でも、目を閉じれば…、園長がいるので…。
だから、僕は、前を向きます。
みんなを、笑顔にできるように…。
これからも、頑張っていきます」
そして、番組では「飼育係」だった相場が、『天才！志村どうぶつ園』のタイトル名はそのままに、志村園長の跡を継ぐことになりました。番組はこれからも続くのです。
志村園長が相場に語りかけた、この約束が守られることになったのです。
「志村動物園はずっと…続くからね。俺が続かせるから」
いつだって、目を閉じれば、園長…志村けんはいます。（構成◎編集部）
