新型コロナ 来月の長崎県障害者スポーツ大会中止 車いすバスケ九州大会も

2018年の県障害者スポーツ大会開会式の様子。毎年多くの参加者たちが練習の成果を披露してきた=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 長崎県障害者スポーツ協会(土岐達志会長)と県は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、5月31日に諫早市の県立総合運動公園を主会場に開催予定だった第20回県障害者スポーツ大会の中止を決めた。
 大会はスポーツを通じて障害がある人の社会参画を推進しようと毎年開かれており、個人競技は秋の全国障害者スポーツ大会の選手選考会を兼ねていた。昨年の参加者は約1400人。加えて、高校生ボランティア約150人をはじめ、多くの人たちの協力で大会は成り立っている。
 昨年は、10月に茨城県で開催予定だった全国大会も台風接近により中止されており、土岐会長は「昨年の県代表の残念そうな顔も見ていたし、県大会を毎年楽しみにされている皆さんの気持ちを思うと本当に申し訳ない。それでも、大勢の方の安全を優先すると断念せざるを得なかった」と苦しい胸の内を語った。
 今のところ、10月24~26日の全国大会(鹿児島)は開催される見込みだが、5月中旬に鹿児島県で行われる予定だった団体7競技の九州ブロック予選は中止が決定。団体のブロック代表、個人の県代表については、今後、各関係機関で協議していく。
 障害者スポーツ関連では、今月11、12日に長崎市で実施予定だった車いすバスケットボールの第34回サンライズ杯九州大会も中止。主催の長崎サンライズ後援会は2月下旬に態度決定していた。
 県バスケットボール協会障害者担当の山田健一理事は「サンライズ杯は今季を占う最初の大会。選手たちもそれぞれの目標を胸に頑張ってきたと思う。心から残念だけれど、この状況は仕方がない。少しでも早い終息を願うしかない」と選手たちを思いやっていた。

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