オーティコン、インターネットで補聴器の調整が受けられるリモートケアサービス。予定前倒しで提供開始

©株式会社 音元出版

■新型コロナウイルス対策による外出制限に対応

110余年の歴史を持つ補聴器業界のパイオニア、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコン補聴器は、補聴器を購入したユーザーが、補聴器販売店を再度訪問することなく、インターネットを介した遠隔操作により補聴器の調整を受けることを可能にするアプリ「Oticon RemoteCare(オーティコン・リモートケア)」を新開発。4月6日(月)からサービスを開始した。

インターネットを介して遠隔操作での補聴器の調整を可能とする「Oticon RemoteCare」

補聴器は、購入後すぐに快適に使用できる機器ではなく、ユーザー本人の聴力や好みに合わせ、慣れるまでに専門家の手により複数回にわたる調整が必要になる。そのため、一般的には購入後も、購入した店舗を数週間から数ヶ月にわたって定期的に訪れ、カウンセリングを受けながら細かい調整を行っていく。今回の新サービス導入は、補聴器ユーザーが自宅や好きな場所からインターネットを介して販売店のPCと接続し、ビデオチャットでお互いの顔を見ながら、カウンセリングと補聴器の調整を受けることが可能とするもの。店舗から離れた場所に居住していたり、移動が困難だったりするユーザーにとっては大きなメリット。

オーティコンでは当初、2020年後半の運用開始を目途に準備を進めていたが、「新型コロナウイルスの影響により、調整や相談が必要であっても、店舗まで足を運ぶことに不安を抱えている補聴器ユーザーが多いこと。また、ユーザーの聞こえを改善したいと思っていても、対面での接客が難しい販売店が急増している現状を鑑み、運用開始時期を前倒しすることにした」と説明する。

■使用環境に応じたより的確な調整が可能に

「Oticon RemoteCare」は、iPhone/Androidに対応したスマートフォンアプリで、ユーザーは無料のアプリをダウンロードし、プロファイルを設定すれば、簡単に利用することができる。アプリを使用して補聴器を購入した店舗の調整用PCにインターネット接続することで、ビデオチャットおよびテキストを用いて、店舗の専門家からのカウンセリングや遠隔での調整を受けることができる。補聴器ユーザーと補聴器販売店の間のやりとりは匿名化され、セキュリティの確かなクラウドを経由して行われるため、個人情報などが第三者の手に渡る心配も不要だ。

従来の補聴器販売店が店舗で行う補聴器の調整は、音環境が整備されているため、調整がしやすい一方、ユーザーが具体的に困っている職場や家庭の音環境を再現することが難しい点が課題として指摘されていた。「Oticon RemoteCare」は、安定したインターネット環境さえあれば、ユーザーは日ごろ自分が聞き取りを苦手としている環境に身を置きながら、専門家による調整を受けることもできるため、より具体的なニーズに対応した調整を受けることが可能になるメリットも備えている。