岩手競馬、今季開幕も無観客

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無観客で岩手競馬の2020年度シーズンが開幕=5日、奥州市の水沢競馬場

 岩手競馬の2020年度シーズンが5日、奥州市水沢の水沢競馬場で開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため無観客開催とし、ファンと県競馬組合関係者が事態の収束を願う中でレースが始まった。

 「ともに翔(か)ける2020岩手競馬」が今季のキャッチコピー。例年は開幕セレモニーを実施しているが、無観客のため開幕行事を縮小。組合管理者、厩舎(きゅうしゃ)関係者ら約60人が出席した。

 管理者の達増拓也知事は「違法薬物問題が未解決だが、ファンの支えがあり黒字で昨季を終えられる見通し。東京五輪や多くのプロスポーツが開催を延期する中、無観客でも実施できるのは大相撲と競馬ぐらい。ファンの期待に応えるよう頑張ってほしい」と訓示。騎手を代表し、県調騎会の村上忍騎手部会長は「キャッチコピーの下、一丸となって騎乗する」と宣誓し、達増知事からステッキを受け取った。

 同日は重賞の第45回スプリングカップを含む11レースを実施。時折小雨がぱらつく中、無人のスタンドには競走馬が駆け抜ける音が響いた。

 岩手競馬は、19年度の春競馬(3月20~22日、28~30日)から無観客で開催。今季も7日まで3日間の第1回水沢競馬前半は無観客で、盛岡、水沢両競馬場と場外発売所に入場できず、馬券はインターネットを通じてのみ購入できる。同後半(12~14日)の実施形態は今後判断する。引き続き、騎手の検温や関係者のバス移動の分割などの感染拡大防止対策を取っている。

 昨季は競走馬から禁止薬物が検出され、レースが延べ7日間中止となった。禁止薬物による中止は2季連続。同組合は全頭検査などで再発防止措置も継続している。

 昨季の発売成績は前年度比19・4%増の374億700万円。単年度の収支均衡が岩手競馬存続の条件となっており、同組合は決算の確定を進めている。

 今季は21年3月29日まで全22開催(水沢、盛岡各11)、計130日間行われる。