グラバー園など47施設閉鎖へ 長崎市、10日から28日

 長崎市は6日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、グラバー園や稲佐山のロープウエー・スロープカーなど47の市有施設を一斉閉鎖すると正式発表した。期間は当面10日から28日とし、その後は感染拡大の状況に応じて判断する。
 閉鎖対象は主に観光施設で、他に長崎原爆資料館、端島(軍艦島)、出島、長崎ペンギン水族館など。屋外型のあぐりの丘や稲佐山公園、図書館などは閉鎖しない。
 6日の市の新型コロナ対策本部会議で決めた。市では今のところ感染者は確認されていないが、田上富久市長は大都市で感染者が急増している現状に「対岸の火事ではない」と強調。「感染防止を最大に、社会・経済への影響を最小にという観点から施設の営業を続けてきたが、人の都市間移動による感染リスクが高まっている」と閉鎖理由を述べた。

 


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