長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)の中村桂子准教授が、「核の傘」や核関連条約、核廃絶運動などについて分かりやすく解説した「核のある世界とこれからを考えるガイドブック」(法律文化社)をまとめた。中村氏は「核の問題に興味はあるが知識がない、という人にとって入り口の本になれば」と話している。
神奈川県生まれで米モントレー国際大大学院修了の中村氏は、NPO法人ピースデポ(横浜市)の事務局長を経て2012年4月から現職。日ごろの講義や学生の声を基に「8年間の集大成」として執筆した。
長崎らしさを出すため、アジサイやカステラなどをイメージしたキャラクターの先生と学生が登場し、「核兵器は世界に何発あるか」「核を保有する理由は」「市民やNGOにできることは」など38の質問を基に、世界の核情勢などを解説した。
「もっと考えてみよう」のコーナーでは、「核がなくなれば平和になるか」「日本は核兵器禁止条約に署名すべきか」などを巡り両論を紹介している。
発行日は10日。長崎大生協やインターネット通販大手アマゾンなどで購入できる。A5判170ページ。1650円。
核問題 理解する入り口 レクナ・中村氏がガイドブック
- Published
- 2020/04/07 11:29 (JST)
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