九州高校大会中止を検討 長崎県高総体「何とかやりたい」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、九州高校体育連盟が6、7月に各地で開催予定の「全九州高校体育大会」の中止を検討していることが6日までに分かった。
 同大会は例年、九州・沖縄の各県予選(県高総体ほか)を勝ち上がった31競技の選手、チームが出場して行われる。陸上や水泳、ホッケーなど数競技は、夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の予選も兼ねており、中止となった場合は、選考方法などの見直しが必要となる。長崎県ではボクシング(6月19~21日・長崎市)、重量挙げ(6月20、21日・諫早市)、空手(7月4、5日・大村市)の3競技の開催が予定されている。
 九州高体連は「各県の感染状況を踏まえて調整中。子どもたちの気持ちを考慮して、慎重に、早く決断しないといけない」と対応を急ぐ考えだ。
 インターハイや全九州大会の予選を兼ねている長崎県高総体は6月上旬、長崎地区を主会場に実施される予定。例年は1万人以上の選手が参加して熱戦を繰り広げている。県高体連の岡崎天一理事長は「例年通りの規模でとはいかないが、何とかやりたい」と話している。

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