取り締まり 指導を強化 春の全国交通安全運動 新型コロナ・規模縮小 白バイ、パトカー出発式

街頭活動に出発する白バイ隊員ら=長崎市

 春の全国交通安全運動が6日、長崎県でも始まった。15日までの期間中、子どもをはじめとする歩行者の安全確保などを重点項目に、警察官による取り締まりや指導を強化する。例年、県内各地でイベントなどが展開されるが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今回は街頭キャンペーンや交通安全教室など人が集まる催しを取りやめ、規模を縮小する。
 初日は長崎市尾上町で県警の白バイやパトカーによる出発式があり、県警本部や近隣の署から計30人が参加。県警の森崎辰則交通部長は「地道な取り組みが事故防止につながることを期待したい」と訓示した。署員らはパトカー6台、白バイ11台に乗り込み、取り締まりなどの街頭活動に出発した。
 県警交通企画課によると、県内では今年、856件の人身事故が発生し、昨年より3人多い13人が死亡。死者のうち12人は高齢者だった(5日現在)。

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