人吉球磨の蔵元や宿泊業などの15事業所が加盟する「球磨焼酎蔵ツーリズム協議会」が3月31日、発足した。球磨焼酎の酒蔵を拠点に観光振興を目指す。
球磨焼酎の蔵元ではこれまでも見学会などを開催。観光客の長期滞在のきっかけになる一方で、外国人観光客の受け入れ態勢の不備など課題もあったという。このため大和一酒造元(人吉市)の下田文仁社長(52)らが、地域一体で観光振興を図ろうと呼び掛けた。
外国人観光客向けの冊子作成やガイドの育成に取り組む。複数の球磨焼酎をブレンドして好みの味に仕上げるなど、体験型観光にも力を入れるという。
同日夜、同市九日町のホテルで設立総会があり、約20人が出席。下田社長を会長に選んだ。下田会長は「新型コロナウイルスの影響で観光業は苦しい日が続くが、終息後に備えて、しっかり準備を進める」と抱負を語った。(小山智史)
熊本日日新聞 2020年4月3日掲載