春キャベツの出荷ピーク スーパーや通販向け好調

出荷のピークを迎えている春キャベツ=三浦市内

 甘く、ふんわりと柔らかな食感が特長の春キャベツが神奈川県三浦市で出荷のピークを迎えている。

 約80アールの畑でキャベツを栽培している伊藤農園(同市初声町和田)では3月上旬からは出荷のため連日忙しく働く。

 年末年始の早春キャベツは暖冬のため手取り単価が1箱(8個入り)500円ほどと安値が付いた。だが新型コロナウイルスの影響で輸入が減ったり買いだめが広がったりし、春キャベツは1箱900~千円ほどの高値に。居酒屋やレストランへの出荷は半減したものの、スーパーへの出荷や通信販売は好調という。

 「肉厚でサクサクとした春キャベツの食感を楽しめるのはこの時期ならでは」と伊藤克己さん(49)。千切りや野菜炒めがお薦めといい「たくさん食べて明るい気持ちになって、家庭の団らんにも役立ててほしい」と話している。

 市農業協同組合によると、春キャベツは5月下旬まで、全国へ約250万箱の出荷を見込んでいる。

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