華為P40 発表 HMS搭載へ 価格据置きでハイエンドスマホ市場狙う

華為(HUAWEI)は3月下旬、P40、P40 Pro、P40 Pro+の3モデルを含む2020年フラッグシップモデルHUAWEI P40シリーズを正式発表した。

この3モデルはいずれも華為が自社開発したKirin990 5G SoCチップとKirinW650チップを搭載、後者はグローバルモデルのWI-FI6+スマホチップだ。ピーク速度は業界水準の2倍、ユーザーは高速でのWI-FI接続を体験することができる。カメラスペックではそれぞれP40が3眼、P40proが4眼、P40 Pro+が5眼で構成されている。そのうちP40シリーズのレンズは5,000万画素、センサーサイズは1/1.28インチ、現時点では軽薄型スマホに搭載された最大サイズの画像センサーだ。価格に関しては、現在はP40シリーズの欧州版価格だけが公表されており、P30と比べてもさほど値を上げておらず、Pro+だけが1万元を超えるとみられる。

解説:

華為は世界のハイエンドスマホ市場で一定レベルの強みを有しているが、アップル(APPLE)とサムスン(SAMSUNG)が依然支配的地位にある。それに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大を受け世界のスマホ市場の先行きは芳しくない。しかし今回華為が値上げをしなかったことは、同社の販売台数増加とハイエンド市場のシェア獲得を狙う上ではプラスとなる。また、グーグルが華為にモバイルサービス(GMS)の提供を中止して以来、P40シリーズがHUAWEIモバイルサービスを搭載した初めての機種となり、同社が海外市場を再び開拓する上での大きな責任を担っている。

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