内閣支持率は再び逆転 支持率が不支持率を上回る 3月世論調査まとめ 

3月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの定例意識調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

※共同通信社では2回調査が行われておりますが、今回は3月14-16日に行われた1回目の調査を対象としています。

内閣支持率は上昇、再び不支持率と逆転

(実線は内閣支持・不支持の加重平均、点線は選挙ドットコムの定例ネット意識調査の結果)

今回の調査では、前回2月の調査よりおおむね内閣支持率は上昇する形になりました。

前回の支持率より下降したのはNHK(前回は2月7-9日)、およびJNN(TBSテレビ、前回は2月1-2日)のみで、前回の調査からそれぞれ2ポイント減少の43.0%、0.9ポイント減少の48.9%となりました。そのほか、ANN(テレビ朝日)が前回2月15-16日の調査より変化なしの39.8%となった以外は、すべての調査で支持率は上昇しています。

特に上昇したのは共同通信の調査で、前回2月15-16日の調査より8.7ポイント上昇の49.7%になりました。次いで上昇したのは産経新聞・フジテレビの調査で、前回2月22-23日の調査より5.1ポイント上昇の41.3%となっています。

一方、内閣の不支持率は支持率の上昇と呼応する形で、多くの調査で下降が見られる形となっています。

不支持率が前回2月より上昇したのはNHK、JNN(TBSテレビ)のみで、前回の調査からそれぞれ4ポイント上昇の41.0%、0.7ポイント上昇の47.5%になりました。

そのほかの調査では不支持率は下降を見せており、特にその幅が大きかった共同通信は前回より8ポイント減少の38.1%、次いで産経新聞・フジテレビの調査が5.6ポイント減少の41.1%となっています。

自民党はやや支持率が下降傾向、立憲民主党は変わらず

(実線は自民党支持・立憲民主党支持の加重平均、点線は選挙ドットコムの定例ネット意識調査の結果)

政党支持率に目を向けると、与党である自民党の支持率は、前回の調査からやや下降傾向を見せています。

前回よりもっとも上昇したのは朝日新聞の調査で、前回2月15-16日の調査から2ポイント上昇の36.0%となりました。次いで上昇したのは産経新聞・フジテレビの調査で、前回より1.1ポイント上昇の32.6%となっています。

一方、もっとも下降したのは読売新聞・日本テレビの調査で、前回2月14-16日の調査より5ポイント減少の35.0%になりました。次いで下降したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回2月21-23日の調査より2ポイント減少の37.0%になっています。

 

野党第一党の立憲民主党は、全体を通しては前回とほぼ変動はありません。個々の調査としては、もっとも上昇したのはJNN(TBSテレビ)で前回より1.6ポイント上昇の6.4%、もっとも減少したのは時事通信で、前回2月6-9日の調査より2.1ポイント減少の3.5%となっています。

コロナウイルス問題の私たちの生活への影響は、先月よりもさらに強まり、東京都を中心とした不要不急の外出の自粛、それにともなった経済状況の悪化など、日常生活においても意識せざるを得ない状況が続いています。先日大きな話題を呼んだ「マスク2枚」の配布をはじめ、政府の施策にもより注目が集まることが予想されます。

<参考>

選挙ドットコム電話 意識調査(2月29~3月1日実施、回答数1979)
NHK 世論調査(3月6~8日実施、回答数1240)
JNN(TBSテレビ) 世論調査(3月7〜8日実施、回答数1223)
時事通信 世論調査(3月6~9日実施、回答数1215)
朝日新聞 世論調査(3月14~15日実施、回答数2360)
共同通信 世論調査(3月14~16日実施、回答数1032)
ANN(テレビ朝日)世論調査(3月21~22日実施、回答数1097)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(3月20~22日実施、回答数1077)
産経新聞・フジテレビ 世論調査(3月21~22日実施、回答数1000)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(3月27~29日実施、回答数1085)
(データ分析・執筆協力:若林良)

 

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